クルマ自分流 カスタム&ドレスアップカー オーナー訪問記

Photo

発色の良いオレンジ色できれいに仕上げられている。ボンネットはRE雨宮製。

マツダRX-7 FD3S型(1991~2002年)

  • 全長×全幅×全高=4285×1760×1230㎜
  • エンジン=13B 2ローター・シーケンシャルツインターボ
  • 排気量=654cc×2
  • 最高出力=255~280ps
  • 最大トルク=30.0~32.0kgm
  • 最低地上高=135㎜

ちょうどMAZDA787Bが日本車初のル・マン24時間レース総合優勝を果たした1991年に、FD3Sは3代目のRX-7として登場。小型、軽量なロータリーエンジンをフロントミッドシップに積み、前後重量配分50:50を実現したスポーツカーだった。レシプロエンジンではありえない回転フィールに熱狂的なファンも多いが、排ガス規制や燃費問題で2002年に惜しまれながら生産中止に。

今年のオートサロンでも、昨年同様にCrooooberが展示車両を募集したが、それに選ばれたクルマがこのRX-7なのだ。オーナーの原岡さんは21歳。RX-7をご存じない年齢だが「ずっとロータリーに憧れて、18歳で免許を取って最初のマイカーがRX-7」なのだ!

「他のクルマに乗らないうちにロータリーに乗ったので、他との違いがよくわからなかった(笑)」らしいが、だんだん人のクルマにも乗るようになって違いがわかってきた。

ロータリーエンジンの印象は「それまで教習車しか乗ってないから、少ししかアクセルを開けないのにこんなに進むんだ、ちょっと怖いなと」思ったほど強烈だった。

探した時の条件はオレンジのボディカラーであること。幸いにも早く見つかって何度かの下見ののちに購入。しかし購入後にボディは2度も塗り替えている。

「最初は学生のときに友人と試しにやってみたけど、素人だから仕上がりは良くなかった」。自動車関連の学校だったので冒険?してみました。2度目は卒業間際に「就職が決まっていたので、就職先の鈑金会社で塗り直したんです」。当然ながら雲泥の差で「やっぱりプロの仕事は違う。自分も就職したら、このクオリティの仕事を求められるんだと思いました」。

塗装以外でまず変えたのはホイール。「18インチ。デザインにこだわって探した結果、定番のエンケイじゃなくて、あえてSSRのメッシュ」にしたのだという。今後は徐々に手を加えていきたいと思っているが、最終的には3ローターを積むのが目標。「それもターボじゃなくてNA。その方がターボよりも音が良いから」とこだわる。ただし、経験者に話を聞くと、とんでもなくお金がかかるので、最終目標にしたらしい。

憧れのロータリーに乗って満足なのだが「燃費だけはめげる(笑)。通勤にも使いたいけど、燃費が悪くて使えないんです。まあ、良いところもあるから我慢するところもあるんだ、と思うことにしてます。修行です(笑)」。

Photo

エンジン系は基本的に買ったときのまま。エアクリーナーやインタークーラーはトラスト製。

Photo

シートはRECARO、ステアリングはSPARCO製。

Photo

こだわって探したSSRの18インチホイール。タイヤはF=235/40、R=255/35。