クルマ自分流 カスタム&ドレスアップカー オーナー訪問記

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世界各国で愛用されたタイプ1。細部はアップデートされたが、基本設計は約70年間も不変だった驚異のクルマだ。

フォルクスワーゲン・タイプ1
ビートル:1938・1945~1978(本国)~2003年(メキシコ)

  • 全長×全幅×全高=4070~4140×1540~1585×1500㎜
  • 動方式=リヤエンジンリヤドライブ
  • エンジン=空冷水平対向4気筒
  • 排気量=1131~1584cc
  • 最高出力=20~50ps
  • ミッション=4速MT(3速セミAT)

ヒトラー政権下の1930年代にポルシェ博士に構想され1938年にプロトタイプが完成したが、第2次世界大戦で開発・生産は中断し、戦後1945年に生産開始された。以後1978にドイツ本国で生産が終了してもブラジルやメキシコで作り続けられ、2003年にメキシコで生産終了するまでに2152万台強が生産された。これは単一モデルの最多量産記録である。簡単な構造で整備しやすいため世界各国で庶民のクルマとして愛用され、また改造しやすかったことからバギーなどファンカーにも転用された。ビートル(日本ではカブトムシとも)は愛称である。

前号ではNSR250でご登場いただいた角川さん。クルマも一味違ったビートルにお乗りです。このビートルは2台目のマイカー。最初は仕事オンリーで使っていたアトレーで、勤務先の社長からもらったもの。それが壊れて次を考えたとき「今しか乗れないかもと思ってビートルを」選んだそうです。

ビートルを知ったのは子供の頃。「父親と一緒にドラッグレースを見に行ったら、ビートルがものすごく速くて、凄い!」と。印象に残ったけど「でも車名は知らなくて、その後見た『機械じかけのキューピッド』という映画に出てきて、あっコレダ」って。

「このクルマに出会えたのは巡り合わせが良かったんですね。買う時に岩手県と厚木と、候補が2台あって悩んだんです。で厚木の店に連絡したら売れちゃった後。でも話だけでもと聞きにいっったらたまたま入庫したばかりのこのクルマがあって、これだ!と、即決です」。購入したのは2017年4月のこと。このビートルはメキシコ製で、多分1990年代だろうという。

前オーナーの手入れがよかったらしくエンジンなどはノーマルのまま。普通はやらないところまでグリスアップしてあったというから、相当、丁寧に乗られたらしい。で、角川さんは「まず変えたのはホイールです。日本のショップが出しているポルシェアロイ(風)を付けて、足回りも手を入れました。ポルシェアロイの本物は1本でも買えない(笑)」。

「買ったのは中古自動車研究所という中古車屋さん、メンテはオールドフォルクスワーゲンというショップで。いいお店に巡り合ってよかった」。

まだ変えたいが「このタイプ1の純正部品は高くて手が出ないかも。メキシコ製でもある程度はパーツの互換性がるようなので、安いものを探そうと思う」。

メキシコ製で良かったのは純正のクーラーが付いていたこと。「文明社会で生きてきたのでクーラー無しじゃ生きていけないかも(笑)」。おそらくみんなそうですね。今年は大阪辺りまでドライブしてみようかと思っているそうです。ビートルでのんびりドライブも楽しいですよね。

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ミニマムの外観だが簡素なため室内は4人分のスペースを備える。ハンドルやシフトノブなど小物のアフターパーツが多いのも特徴。

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古き良き時代の三角窓。エアコンの無い時代には一番有効な換気手段だった。

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ポルシェアロイのデザインはビートルによくマッチしている。