1996年にデビューした最後のチェイサー。マークII3兄弟の中では最もスポーティな性格付けで、シャープなラインの顔つきなどデザインが特徴。「ツアラー」が最も売れた車種で、販売的には大成功した。中古車市場では貴重なFRとしていまだに人気があるモデルの一つ。
筒井さんが具体的にドリフトに出ようと思い始めたのは21歳のとき。それまでは「ヒップホップダンスで空いたけど怪我をして」。ダンスは止めて子供のころから好きだったドリフトを始めたのだ。そもそもは「小学生の頃に父親に連れられてドリフトを見に行った」ことから。「当時は谷口さんが走ってた時代で、高橋邦明さんがチェイサーで出ていて、それに憧れました」。
で、ご自分のマシンも100系のチェイサーに。「勝負だけならシルビアの方が有利かもしれないけど、とにかく好きだから」100系にこだわるのだ。その後は「学ドリに出たいという、ただそれだけで大学院に進学(笑)。2年間出ました。ベスト16くらいまでは行くけど…」と苦戦もした。卒業して社会人になってから今のクルマを2013年に入手。ライトチューンの状態で購入したが、「最初はそれで十分だったけど、大会に出ると追走でシルビアに負けちゃう」。
それからシルビアに負けないチェイサー作りが始まったのだ。研究熱心な性格ゆえか「ライバルを知るつもりで去年1年間はシルビアで大会に出場」も。結果、いい車だと分かったそうです。そのシルビアは、前号の本企画にご登場いただいた後輩の飯森さんの手に。とライバルを研究しつつ筒井さんのメインはあくまでも100系チェイサー。これまでに10台くらいは乗り継いできたという。
当然、クルマを作るときにはアップガレージがお役に立っていて「今のクルマにもフルバケットシートやハンドル、ナビ、タワーバーなど。まだほかにもありますよ」という状態。基本的にパーツの取付などは自分でやるが、「エンジンは平塚のTOP ONEというお店で」作ってもらった。「本当に頼れるお店なんです」と全幅の信頼を置いている。
クルマ以外の趣味はもちろんヒップホップ。「これは一種のアスリートみたいなものだと思いますね、陸上競技とは種類も質も違うけど。スピードじゃなくて技を競う点は、スプリントレースとドリフトの関係にも当てはまる」と思っている。
エアコンを取り外したチェイサーでは、暑い季節に大事な彼女の青山さんに乗ってもらえない!なので足グルマにジムニーも持っているのです。
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