ライダース カスタムバイク自慢

アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。

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次のマックスゾーンに向けエンジンを製作中だが、その間ノーマルエンジンに戻したらかえって音が大きくなっちゃった、という。

ヤマハ CYGNUS-X XC125(3代目 2013年~2015年)

  • 全長×全幅×全高=1870×685×1135㎜
  • エンジン=空冷・4ストロークSOHC単気筒・4バルブ
  • 排気量=124cc
  • 最高出力=11ps
  • 最大トルク=0.93kgf-m
  • 変速機=Vベルト・オート・無段変速
  • 車両重量=122㎏

シグナスの始まりは1982年発売のシグナスXC180。ヤマハとして十数年ぶりの軽二輪規格車だった。その後、1984年にシグナスXC125が発売され、以後モデルチェンジや追加モデルを加えてきた。山本さんの愛車は2013年式とのことで、2013年に発売された3代目のモデルに相当すると思われる。

あちらこちら傷だらけでちょっと恥ずかしいかな、と言いながらも取材に応じていただいた山本さん。高校時代に免許を取って以来のバイク好きです。当時、周囲にバイク乗りはいなかったとのことですが、原付免許を取って乗り始めたら「風を切る快感、爽快感があって、自由にどこへでも行けるって思い」に、すっかりハマったのです。

一時期、クルマに関心が移りシルビアでドリフトをやっていたことも。でも結婚してから、「4輪は高くつくので、昔に戻って2輪で遊ぶ」ことに。「バイクもこれ1台で、エンジンは2基ありますが、通勤からサーキットまで」まかなっているという。

エンジンが2基というのは、富士スピードウェイで開催されるマックスゾーンに参加するためのハイパワー版を作っているから。マックスゾーン出場のきっかけは、「僕が良く行くバイクショップのカムイ八王子のオーナーに誘われたから」。初めて富士スピードウェイを走ったときは「富士山がきれいだ」と感激したとか。この時のスピードトライアルでは132kmを記録。「これでやる気に火がついたというか。190ccのエンジンで車体はノーマルだったから、まあ妥当な記録なんですけど。でも次も挑戦したいな、と」思ってしまったのだ。

次は250ccくらいまで拡大して水冷に変えて、といろいろ準備中。たいていの作業は自分でできるが、ボアアップなどはショップに依頼。「学生のころは自分でいじるのに夢中になって、1カ月でエンジン5基を壊したこともありました(笑)。高い授業料を払ってきたけど、ただ原付なので学生のアルバイト代でも何とかなりますから」。トライアンドエラーで腕を磨いてきたのでした。

こうしてバイクをいじるときには、パーツはもちろんライダース店で探すという。このバイクの駆動系などのパーツはライダース店で買ったもの。今もカウルを探しているけど、年式が古いのでなかなか出てこないのが悩みらしい。

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オイルクーラーを取り付け。これで容量が約1.5倍になり、油温は90度で安定したとのこと。

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クランクシャフトやスプロケなどをレースのために交換。

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マフラーはHOTLAP製に交換。

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このエンジンは、レース用を作っている間のつなぎで載せている。



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マフラーはHOTLAPのズーマー専用品。フロントはディスクブレーキに変えて、タイヤは前後異サイズにするなど、いろいろ手を加えています。

ホンダ ZOOMER(2001年~2017年)

  • 全長×全幅×全高=1860×735×1025㎜
  • エンジン=水冷4ストロークOHC単気筒
  • 排気量=49cc
  • 最高出力=4.2ps
  • 最大トルク=0.41kgf・m
  • 変速機=無段変速式(Vマチック)
  • 車両重量=87㎏

ズーマーは2001年に発売された。先行のエイプに続くNプロジェクト第2弾として発売。プラスチックのカバーがなくフレームが見える、ネイキッドスタイルのデザインがユニーク。構造もシンプルで比較的いじりやすいため、チューニングやカスタマイズを楽しむユーザーが多かった。

ホンダズーマーでご登場したのはガチャピンさん。取材日はハンドルの交換に訪れて、作用の順番待ちのところを取材に応じていただきました。

このズーマーを購入したのは昨年の5月。それまで乗っていた原付が壊れたので、代わりを探していた際に偶然見つかったバイクなのだとか。

ズーマーは現在、生産されていませんが、「これなら年を取っても乗れるかなと思って。かなりユニークなキャラで、あまり見かけることがない」ところも結構気に入っている。このクラスのバイクで趣味性が高いものだとモンキー、ゴリラが定番になるが、「モンキーなどは、カスタムを始めちゃうと、結局はエンジンのボアアップとかに行くので。でも僕は大型免許を持ってないから乗れなくなっちゃう」ことも理由の一つ。

そもそもは、5歳年上のお兄さんがバイクに乗っていたことがきっかけ。クルマもそうだったという。「兄が乗らなくなったのをもらうっていうサイクル。出来上がったのが目の前にあるから(笑)」と、羨ましい環境でした。

興味がクルマに向かった時期があり、VIP系からミニバンにはまっていたというが、「クルマはいい加減やるだけやったから」今は手軽なバイクに戻ったところなのです。

ズーマーはユニークで気に入っているが、生産中止でパーツが豊富とは言えないのが難点。それでもライダース店で探して、気に入ったパーツが出れば取り付けるそうです。ただ「マフラーの交換とか簡単なパーツの取り付けならできるけど、エンジンをバラしたりはできない」が、それで十分だと思っている。もともとスピードは求めていないのだそうです。

高校時代は「親の反対で大型免許は断念したけど、最近、大型を取ろうかと」思ってもいる。「ちょっと旧車に関心があって、カワサキのFXとかいいですよね。でも現実的にはPCXかシグナスあたりかな」と、次の候補に思いを馳せます。

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ヘッドライトは輸出用と同サイズの大型に交換。

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グリップなど交換しているが、この後、ハンドルを交換する。

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リアランプは最近LEDタイプに交換している。

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シートは定番のBRIDE製に交換してある。