ライダース カスタムバイク自慢

アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。

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左GPZの横に立つのが李さん、真ん中に立つのがビータスの牧野さん、右はビータス吉川さん。

ヤマハ ビーウィズ

  • 全長×全幅×全高=1855×730×1095㎜
  • エンジンA320 水冷4ストローク単気筒OHC3バルブ
  • 排気量=49cc
  • 最高出力=4.0ps
  • 最大トルク=0.37kgf・m
  • 車両重量=92㎏
  • 製造国=台湾

※2012年のスペック

李さんのマシンはBW’S100をベースにフルチューン。BW’Sは1988年に発売されているが、数年販売されたのち生産中止になったが、海外ではヒット作に。日本市場には、1998年にフルチェンジした2代目が台湾で生産され正規輸入された。BW’S100 は2代目モデルの車体に100ccエンジンを積んだもの。

取材をお願いしたら、金色のとんでもないバイクとスクーター3台でご登場くださった李さん。話は全部面白いんですが、話題が豊富過ぎて誌面に収まらないので、もっぱらBW’Sを中心にご紹介です。

李さんがバイクを始めたのは17歳の頃。ただし20歳のときに事故ってしまい、「家族の反対で45歳まで乗っていなかったんですが、そろそろいいんじゃないかって原付を買ったん」のが9年前のこと。で、「一気にこうなっちゃった(笑)」。

スクーターなら文句を言われないかなって買ったけど、しばらく乗るうちに「スクーターを速くできることが分かったんです(笑)」。それから紆余曲折があったけど、全幅の信頼を置くバイク屋さん“ビータス”と出会い、チューニングを頼んでいるうちにレースの道へと進んでいった。

レースに出ようとしたきっかけは「街や峠を走るライダーとレースの世界は全く別で、街を走る連中にはビータスは有名なんだけど、レース界では無名だったんです。だったらレースに出て記録を残していこう」と思って。

最初はゼロ50mのドラッグレース。シグナスの190ccで挑戦し、200cc以下じゃ無理といわれていた4秒切りをあっさり達成。注目を集めはしたが、まだ新参者扱いで「それが悔しくて、次々と」。これ以降いくつも記録を作ってきたが、BW’Sでは富士スピードウェイで行われる最高速チャレンジのマックスゾーンに挑戦。「それまで160kmくらいが限界といわれてきたのを塗り替えて170Km!を記録」し、タイトルホルダーになったのだ。

次の挑戦は、いまレストア中のGPZ750でテイスト・オブ・ツクバに出ること。金色のGPZで出場したらさぞや目立つでしょうね。ところで金色にしたのは「ガンダムの100式が好きで、たまたま紹介されたメッキ工場が、本当にバンダイの仕事で100式に金メッキをしていたから。僕のもお願いしますって(笑)」。いいですね、ガンダム好きに悪い人はいませんから。

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いかにも剛性の高そうなリヤアーム。金色のカバーに100式のシールが見える。

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ステアリングポストの下からシートの下には剛性アップのバーを追加。

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オリジナルのカバーを塗装してある。

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富士のストレートで170kmを出したヤマハBW’S100。