ライダース カスタムバイク自慢

アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。

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いかにもアメリカンですね。塗装などはすべて自分で行った。マフラーは「わけあり」で見つけたパーツと拾ってきたパイプで作ったもの。

ヤマハ SR400(1978年~2021年)

  • 全長×全幅×全高=2,085×735×1,080㎜
  • エンジン=4ストローク空冷SOHC 2バルブ単気筒
  • 排気量=399cc
  • 最高出力=27ps
  • 最大トルク=3.0kgf・m
  • 車両重量=168㎏

1978年に、それまで空白だったオンロードの単気筒大排気量モデルとしてデビュー。シンプルでバランスの良いスタイルで人気がある。発売以来、スタイルに大きな変更はないが、排ガス規制対応などメカニズムは度々アップデートされている。2008年に一度生産が終了したが2009年末に復活。が、排ガス規制のため2021年1月でついに生産終了となった。

今回特別に取材させていただいた齋藤さんのSR400は、入魂のカスタマイズが施されたチョッパー。オジサンにはイージーライダーの世界が思い浮かびますが、今でも人気のスタイル。実はこれ「2万円でかったCLと交換したバイク(笑)」なのです。

齋藤さんは“わらしべ長者”の手法でハーレーを手に入れようと奮闘中。始めたときの所持金はなんと2万円!「これで不動車のCLを買って、コツコツとレストアして今のSRと交換」。チョッパーにしたかったので、フロントフォークを伸ばし、ホイールをフロント21インチ、リア18インチに交換。ステップをオリジナルの位置から前進させハーレーのステップを取り付け。それに合わせてシフトも移動。いわゆるフォアコンですね。溶接以外の加工や取り付けはすべて自分で行い、なるべくお安く仕上げるのが身上。何しろわらしべ長者狙いですから。たとえばマフラーは、「ライダース店のわけありコーナーで100円のパーツと、拾ったパイプを切って溶接」して製作。「だからライダース店には良く行きますよ。ただ合うパーツが中々ないから、流用できるのを探してわけありコーナーが多いけど」。

彼女用にも古いSRを買ってレストアしてあげたという。シートを修復するのに、「ライダースでボロボロのを入手、素材屋さんで合皮を買ってアンコを詰め替えて縫って仕上げ」た。何でも「Gパンが縫える家庭用ミシンならシートも縫える」そうです。

そもそも齋藤さんがバイク好きになったのは「親父の影響ですね。小さい頃、リアは危ないので親父の前にまたがってハンドルに捕まって乗ってました。風は凄かったけど、気持ちよかった」のが原点。16歳で免許を取ると父親のゴリラでバイク人生が始まったのですが、当面の目標は交換で2台目のハーレーを入手すること。「でもハーレーに行く前にXS650を狙って、その次にW650」に乗りたいとのこと。「少しでもチャンスが広がるように会う人すべてに言いまくってますよ(笑)」・

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ハンドルのすぐ下にフロントフォークを継ぎ足した後がわかる。ヘッドライトも交換。

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チョッパーらしく乗るために、クランクケース前にステップやシフトを移動。

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フロントホイールは21インチ。ブレーキはオリジナルだがカバーを追加した。

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リアは16インチ。前後異サイズのホイールはチョッパー用として専門ショップが販売している。

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バイクに合わせ、わざわざ錆や汚れを塗装で表した自信作のヘルメット。