アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
ホンダ・ディオは1988年に発売以来、多くの派生車種を持つシリーズとして人気のスクーターに。何度か大きなモデルチェンジがあったが、1995年デビューの3代目までは空冷エンジンで、ZXは馬力がアップされていた。また3代目はライブ・ディオという愛称で呼ばれた。
やはりCrooooberの募集に応じてくれた真辺さん。今回は、ここでバイクを展示したほか、違うブースには愛車のプリウスも展示したのだとか。
もともと「ドレスアップが好きで、人とはカブらないクルマやバイクに乗りたい」と思ったのが出発点。展示してあるバイクはホンダのライブDio ZXで、6年ほど前に免許を取った時にお姉さんからもらったもの。小学校のころはカートとポケバイのレースに出ていたほどなので、もちろんバイク好き。「周りにもバイクが好きな人がいて、工具があって、環境が整っていた」わけですね。なので学校を出てからは整備士になっていた。
いじるのが好きで整備士の腕があれば、ほぼできないことはない状態。ライブDioもほとんどすべてに手が入っているが、主なポイントを紹介すると。まずエンジンは、リード100をベースにボアアップして126㏄に。ポート研磨などはもちろん自分で。このエンジンを載せるためにハンガーを延長、ロングホイールベース化したが、これも自分で溶接して作っている。駆動系はカメレオンファクトリーの商品をベースに加工して使用。ギアレシオを変更するのに航空機用のジェラルミンから自分でギアを削り出した!
Fフォーク(KN企画製)、ハブ(KKK製)を交換。Fホイールはモンキー用の12インチを流用。Fブレーキはブレンボ、キャリパーサポートはKKK製のワンオフ。ライトはBMWのパーツを流用して作っている。まだまだありますが、書ききれないので以下、省略でご了承を。
とまあ、いろいろカスタマイズされているが、中でもパッと目につくのはボディの塗装。色は、ご本人いわく「ブルー系パープル」で、ハゼファクトリーというペイントショップで塗装。模様の出し方も特殊で、ラップ塗装という手法で柄を作っているので、同じ柄は作れないのだとか。さらにサイドステップは3Dファイアーパターンにするなど、凝りまくった仕上げなのです。
普通はA4のフォーマット1枚で取材が終わるのですが、今回は2枚に!すごい情熱を感じたライダース自慢でした。
バイクとクルマのドレスアップに全力を注ぎこんでいるかのような真辺さん。将来の生活設計を考え、今年になって整備士から転職したという。でもバイクとクルマの楽しさは忘れずに!