クルマ自分流 カスタム&ドレスアップカー オーナー訪問記

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ニッサン・ダットサンピックアップ(D22型:1997~2002年)

  • 全長×全幅×全高=4985×1690×1620㎜(ロングボディ)
  • エンジン=水冷直列4気筒DOHC
  • 排気量=2388cc
  • 最高出力=150ps
  • 最大トルク=21.2kgm

「ダットサン」は、日産自動車の小型車用のブランドで、「ダットサントラック」にのみ最後まで名前が残っていた。そのダットサントラックは1935年に初代が発売され、日本で最後となったD22型(2002年で販売終了)は第10代に当たる。用途で「トラック」と「ピックアップ」に名前を分けていたが、鈴木さんのクルマは、キャビンがキングキャブ形式なので、おそらく1998年からオーテックジャパンが発売したピックアップだと思われる。

本企画初登場のダットサントラック、通称“ダットラ”。日本よりも輸出先の海外で人気の、“働くクルマ”にお乗りの鈴木さんの登場です。

「低金利ローンで買ったローレルの維持費が高くて、乗り換えた」のが始まりだった。ピックアップに特別のこだわりはなかったけど、「もともと古着などビンテージ系の服が好きで、ビンテージだったらアメリカン、アメリカンならピックアップ」という流れで、ちょうどお手頃だったこの車を購入。

当初はバイク運びやアウトドアなどに使うつもりだった。本当にノーマルで買ったのだが、徐々にダットラのオーナーの知り合いが増えて「古いけどこのパーツを使ってみない」などと声がかかり、そのうちイベントに誘われて…。「イベントに行くと同じクルマがいっぱいで、知り合った人たちとショップの情報交換をするうちに、結果としてこうなった(笑)」らしい。

いま足回りは油圧サス、「電動なのですぐに車高を上げられる。圧縮空気を使うタイプだと待たなきゃならないから」。そのためポンプ駆動用にバッテリーは4個!「3ポンプ4バッテリー」というのだそうです。車高調とこのポンプを組み込むためリアまわりは大改造して「ふつうはCノッチと呼んでるやり方です。シャシーの後半を延長して、板バネを取って4リンクと油圧シリンダーで支えている」。

トランク部分に「モーターを積んだり、燃料タンクの位置を動かしたりしたので、いまやクーラーボックスを積むのも一苦労するピックアップになっちゃった(笑)」と言いながらも、さらに変えるプランが目白押し。

もう11年も乗っているというが、「最初はフレームまでいじることは考えてなかった。外観だけビンテージ調にする」くらいのつもりが、「悪い友達のせいです(笑)」と言いながらも楽しそう。

もちろんアップガレージもお役に立っており、オーディオなどはここで買ったものだし、「大きな声じゃ言えないけど車検用のタイヤとか、もう1台の足代わりのKカーのパーツもほとんどアップガレージ」と、ご贔屓いただいているようです。

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メインカットと比べるとこれ程の高低差が出せる。

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内装はオリジナルを維持。ベンチシートがアメリカンです。

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エンジンルーム内のタイヤハウスはサイクルフェンダーに変更。

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シート背後に積むバッテリー。ポンプ用に4個、エンジンなどに1個。

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最も車高を上げたポジション。床下奥の3台のポンプが見える。