開幕戦の岡山に比べ気温、路面温度とも上昇。タイヤは岡山のハードが富士ではソフトになるくらいに違いがあった。3日の公式練習はセットアップの調整をしながら300クラスの3位で終わる。しかし午後の予選Q1では中山選手にもかかわらず1′36.990で18位に。Q1通過ラインの14位とはわずか0.12秒の差だった。さらに言うと、Q1では2位から18位までが1′36秒台にひしめく混戦だった。
レースは500kmと長いため2回のピットストップが義務付けられ、ドライバー交代も2回。これをうまく使って順位アップする作戦に変更して、いよいよ決勝レースがスタート。
スタートドライバーは中山選手。タイヤを持たせる慎重な走りながら徐々に順位をアップ。41周目に最初のピットインで川端選手に交替。タイヤを変え燃料を補給する。ライバルたちより遅いピットインだったが、この時点で14位に浮上。川端選手も重いマシンを慎重に扱い、タイヤにも神経を使いながらラップする。
2度目のピットは76周目。再び中山選手に替わりタイヤ交換を行わずに給油のみでピットアウト。この時短作戦で9位とポイント圏内に浮上した。ここからゴールまでは最後の熾烈な戦いだ。中山選手は猛アタックするが、GT3勢はトップスピードが10km近く速いのでコーナーで抜いても長いストレートで抜き返されてしまう。ゴールまでバトルした結果、9位でフィニッシュ。
「18番スタートからポイントが取れたことは良かったが、予選やレースペースも含め課題が残るレースだった」(チーフエンジニア)。とはいうものの、次に期待ですね!
2年ぶりの開催となる九州のオートポリスでのGTレース。MCに向いているコースなので、今度こそとの期待が高まります。
公式練習は1′44秒台でトップ。午後の予選Q1も中山選手が乗り1′44.938で4位通過。しかしQ2の川端選手は1′45.903で11位に。プレッシャーでしょうか…。こうなれば決勝でプッシュするのみ!
オートポリスではマシンの「セットアップのフィーリングが良く」(中山選手)、手ごたえ十分だった状態で決勝へ。スタートドライバーは川端選手。オープニングラップを無事に終え、各車が仕掛け始めた4周目にトラブルが起こったのです。最終コーナー手前で500の8号車がスピン、それを避けきれなかった31号車が追突しイン側に跳ね返り、直後を走っていた18号車はイン側に避けようとしていたため31号車と接触。自力でピットに戻ったものの、とてもレース中に修復できるようなダメージではなく、残念ながらリタイヤ!レースをする前に終わってしまった状態で、不完全燃焼でした。
この分も含めて、次の菅生は表彰台を期待してください!
開幕戦にはパーツが間に合わなかったもののマシンが仕上がってきて調子の上がり始めた田口選手。
エビスの土曜日の予選単走は、32台通過するうちの26位と危ない位置だった。直前まで雨が降っていたが上がったため「路面が乾いたところと濡れたままのところがあり、見誤りました」(田口選手)。結果、スピン。そこまではスピードが乗りアングルのあるドリフトができていたとのことで、惜しいスピンを喫したのだ。
翌日の追走は1回戦からの始まり。32、16と勝ち進み、ベスト8の対戦は前回負けた山下選手だったが、今回はリベンジ成功。これでベスト4まで進出できたが、残念ながらここで草場選手に敗れ惜しくも表彰台を逃す。しかし総合で4位になり年間でも3位と、ポイント差を考えるとチャンピオンも狙える位置に付けた。まだ3戦も残っているので、今年はチャンスですね!