アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
1975年にGL500として発売され、翌年にはGL400が追加された。それまでに例を見ない縦置き80°バンクV型2気筒4バルブエンジン、シャフトドライブなどの特徴を持ち、北米など海外市場でも好評を博した。GL700は1983年に発売された最終モデルで、正式名称はウイング インターステート。北米で人気のあったシルバーウイングを国内向けに開発したモデル。800台の限定販売。
いまにも雨が落ちてきそうな天気の中、ドッドッドッと排気音を響かせて来店されたのはGL700の吉田さん。吉田さんのGL700は1983年の最終型で、国内販売は800台の限定という超レアなバイク!早速お話を伺うことに。
吉田さんは若いころにバイクに乗っていたものの、「しばらくブランクがあり、最近再びバイクが復活した」とのこと。で、バイクを探すときにただ新車を買ってもつまらないし、「久しぶりだから古いバイクを直して乗るのもいいか」と思って探したところこのバイクに出会ったという。3年前に「某オークションで不動車、パーツ取り用」として出ていたものを購入。それから半年をかけて修復、動くようにした苦心の作なのです。「エンジンレイアウトが独特でしょう、縦置きのVツインですから。だから目立つんじゃないかと思って選んだけど、目立ちます(笑)」。特に今のようにヘッドを赤く塗装すると、両側に赤が浮き出て独特の雰囲気を出しています。
楽しいバイクなのですが、何しろ古いのでパーツには一苦労。「純正はベアリングくらい。後はほとんど別のバイクからの流用ですね。ほぼアップガレージで探したパーツですよ」とのこと。たとえばタンクはマグナ250から流用、フロントフォークはCB400SuperFourからと、もちろん知識と技術があってのことだが、「試行錯誤しながら」楽しんでいる様子。
このためだけでもないが、吉田さんの行動範囲は広く、ライダース店はこの南海部品越谷店を始め北戸田店、上尾店、柏沼南店、上尾店、南町田本店とあちこちに出向くのだとか。「だいたい場所は覚えてるから、仕事で近くに行くと寄っちゃいますね」とありがたいお話。目下のところリヤホイールを変えたいけど、シャフトドライブのため合うホイールがないことが悩みだとか。でもこのバイクなら、悩むのも楽しみでしょうね、きっと。
若いころはGSX750とか速いやつだったが、今はスピードじゃない魅力を楽しみたいと思っている。このVツインは目立つけど「なにコレ?」みたいな視線が(笑)…。
埼玉県越谷市谷中町2-58
048-960-5003