昨年はポールポジションを獲得した相性の良い鈴鹿サーキット。1000kmと長距離なので5回のピットストップとドライバー交代が義務付けられている。この5回をいかに使うか、各チームの戦略が分かれるところも見どころの一つに。
予選Q1は川端選手が走り1’59.563で12位通過。Q2の中山選手のアタックは1’58.000と、トップと0.457差で惜しくも2位だった。
翌日の決勝、スタートドライバーは中山選手が担当した。決勝のスタートは全体にトラブルもなくスムーズに始まり、トップから3台が順調にラップを重ねて4位以下を引き離して行く。ところが、25周目に入ったときに18号車にガス欠のような症状が出て、予定を早めてピットイン。給油し川端選手と交替してコース復帰。しばらくは順調に走り、一時はトップに立つ力走を見せたが、50周目前の頃にまたガス欠症状が発生しピットイン。これを繰り返しながらもペースは悪くはなく、再びトップに立つことができた。
90周目にSCが導入されたが、この時にステアリング系にトラブルが起き、コースアウトしてしまう。緊急にピットインし修理したが、SC中にピットインしたためペナルティを課されて結局は3周遅れに。この後、中山選手、川端選手が追い上げたが最終的に15位でゴールを迎えた。
今回は最後の「鈴鹿1000km」レース。来年からは5月に通常の距離のレースとして開催されるが、それだけに18号車で有終の美を飾りたかったところだ。でも、来年は表彰台の真ん中に立つのも夢ではないかも。というのも300kmの距離なら、去年も今年もトップを走っていたのだから。
第7戦は唯一の海外レースで、恒例のタイ、チャン・インターナショナルサーキットで開催された。このコースもマシンとの相性は良く、昨年もトップ争いをしていたほど。ただ雨季のため突然のスコールがあり、コンディションが安定しないのが気になるところ。
予選Q1は川端選手が担当。始まる前に雨に降られ、路面が乾かないためウエットタイヤでスタート。アタックを続けた結果、最終周に1’41.774を出すが17位で終わる。Q1通過ラインの14位とは0.541差だった。
翌日の決勝レース前にも雨が降り、スタート時点ではコースはウエット状態だった。各チームともタイヤ選択に悩まされたが、18号車はウエットタイヤをチョイス。これが正解で、スタート直後にはドライタイヤのライバルを何台か抜き12位までアップ。さらにタイヤ交換のためピットインを急ぐライバルをかわし10位に。
その後、18号車は路面が乾き始めた19周目にピットインしてタイヤ交換。中山選手に交替してコースに戻った。これ以降は中山選手が走り抜き、最終的に7位までポジションをアップすることができポイントを獲得した。欲を言えばきりがないが、今回の流れの中では、何とか次につながる結果だったように思える。次は最終戦もてぎ。皆さんがこの記事を読むころには結果が出ているが、笑って1年が終われるような結末を期待しましょう!
田口選手が得意とするエビスでのデュアルファイナル5・6戦。前日の練習でアクシデントが発生し大きなダメージが。応急修理で挑んだ予選だが、にわか雨で路面がまだらになっており、思わぬところで足をすくわれてしまった。結果、第5戦の予選は19位、第6戦も同じ流れでコースアウト。DOSSの点数は稼いだが減点を受け23位に沈んだ。
ランキング24位までの招待選手による最終戦のお台場。今年は21位で出場権を獲得。シードを含め32台の中から16位までが追走に進めるが、ここでは思い切りのよい走りが奏功し6位に。が、追走ではテクニシャン田中省巳選手に押されてしまい、ラインを乱して残念な敗退に。だが、最終的に年間ランキングは昨年より大幅上昇の20位!になった。
得意とする奥伊吹のコース。ほぼ思い通りに走れた単走は5位、追走はベスト32は勝ち上がったもののベスト16で敗退。総合順位は10位で終わることになった。