16位スタートから4位入賞へ!ドライバー、ピットワーク、戦術がかみ合い800キロ5時間の激走で結果を出す
ここまでノーポイントの18号車。上位浮上のきっかけをつかむために富士に挑む。練習走行は松浦選手から開始。タイヤとセットアップの確認、調整を繰り返し、小林選手に変わった後半に1’38.774で10番手に入った。
午後の予選も快晴で暑く路面はドライ。Q1は小林選手がドライブ。ここで小林選手は1’38.197を出し8番手で通過。Q2は松浦選手で、開始早々の2周目に1’38.526を出すが伸び悩み、最終的に16番手になった。
決勝の日曜日も暑さは変わらず。ドライバーによるとクールスーツを着込んでも、なんと足元のペダルに熱が伝わり熱いのだそうだ。いわく「岩盤浴の熱すぎるヤツ」松浦。
18番手スタートだが500マイル=約800キロと長いので、ハードかつ波乱万丈なレースが予想される。浮上のカギとなるのは義務付けられた4回のピットインをいかに使うかだ。
スタートは小林選手が担当。トラブルなくレースが始まり、20周ころまでは大きな順位変動は起こらず。20周台の半ばからピットインが始まり、26周目には18号車は11番手に浮上。その後も順次アップしていき32周目には7番手に。この時点で上位グループは、まだピットイン0回のチームが占めた。18号車は、当初の計画では早めのピットインの予定だったがペースが良かったため引っ張り、40周目に最初のピットイン。松浦選手に交替し、給油、タイヤ交換した後コースへ。20番手で復帰した。
この後はピットインのタイミングごとに順位が変動。また、途中セーフティカーが2回投入されたため、これをうまく利用できたチームが浮上してきた。18号車は2回目のピットインも引っ張り86周目に入った。ドライバーは再び小林選手に替わり、フルメニューをこなしてコースに。100周前後になると各チーム3回目のピットに。18号車は102周目には6位、3回目のピットインが終わった119周目には4位に浮上。松浦選手は良いペースで快走し、130周目にはついに暫定1位になった。そして138周目に最後のピットへ。コースには3位で復帰し表彰台にリーチ! が、146周目にペースを上げてきた34号車に抜かれて4位に。ここからは各車最後の力走で、そのまま163周(300クラス)のゴールを迎えたのだった。
欲を言えばきりがないが、今季初ポイントを獲得できたし、何より完走して12位もジャンプアップできたのは次に期待の持てるレースだったと言える。今回はこれが実力だったが、レースごとにTEAM UPGARAGEは成長するので、次もまた応援をお願いします。
ドライバー、メカニック、作戦も含め完璧にレースできた結果の4位。あの暑さでミスしてペナルティを課されるチームがあった中、素晴らしい仕事をしてもらえた。ただSCの恩恵もあったので、コース上のバトルで勝てるようになりたい。
予選Q1は速さが足りず18番手に
決勝では良いペースだったがレース中盤でブレーキトラブル発生
年に一度の海外遠征であるタイラウンド。ここまでの3レースではポイント圏内でゴールできず、完走ポイントのみと寂しい状況なので、ここできっかけを掴みたいところだ。
公式練習でセットアップを試しながらタイヤの比較テストも行う。練習走行でのタイムは1’34.312で20番手に。このため予選に向け大きくセットアップを変更することを選択。
予選開始と同時に小林選手がスタート。1’34.056と練習時よりタイムアップしたものの、ライバルたちはさらにタイムを詰めていき、最終的に18番手に止まった。
翌日曜日の決勝はスコールもなく路面はドライ。18番手からのスタートでドライバーは松浦選手。前半は無理をせず流れに乗って周回が進む。レース中ほどになりピットインのタイミングになったころに突如ブレーキが抜けるトラブルが発生し、そのままピットへ。ブレーキホースの破損と分かり直したものの、レースの流れに乗り遅れてしまい完走するのみで終わった。これで半分の4戦が終了。後半戦はブレイクできますように!