アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
※2012年のスペック
李さんのマシンはBW’S100をベースにフルチューン。BW’Sは1988年に発売されているが、数年販売されたのち生産中止になったが、海外ではヒット作に。日本市場には、1998年にフルチェンジした2代目が台湾で生産され正規輸入された。BW’S100 は2代目モデルの車体に100ccエンジンを積んだもの。
取材をお願いしたら、金色のとんでもないバイクとスクーター3台でご登場くださった李さん。話は全部面白いんですが、話題が豊富過ぎて誌面に収まらないので、もっぱらBW’Sを中心にご紹介です。
李さんがバイクを始めたのは17歳の頃。ただし20歳のときに事故ってしまい、「家族の反対で45歳まで乗っていなかったんですが、そろそろいいんじゃないかって原付を買ったん」のが9年前のこと。で、「一気にこうなっちゃった(笑)」。
スクーターなら文句を言われないかなって買ったけど、しばらく乗るうちに「スクーターを速くできることが分かったんです(笑)」。それから紆余曲折があったけど、全幅の信頼を置くバイク屋さん“ビータス”と出会い、チューニングを頼んでいるうちにレースの道へと進んでいった。
レースに出ようとしたきっかけは「街や峠を走るライダーとレースの世界は全く別で、街を走る連中にはビータスは有名なんだけど、レース界では無名だったんです。だったらレースに出て記録を残していこう」と思って。
最初はゼロ50mのドラッグレース。シグナスの190ccで挑戦し、200cc以下じゃ無理といわれていた4秒切りをあっさり達成。注目を集めはしたが、まだ新参者扱いで「それが悔しくて、次々と」。これ以降いくつも記録を作ってきたが、BW’Sでは富士スピードウェイで行われる最高速チャレンジのマックスゾーンに挑戦。「それまで160kmくらいが限界といわれてきたのを塗り替えて170Km!を記録」し、タイトルホルダーになったのだ。
次の挑戦は、いまレストア中のGPZ750でテイスト・オブ・ツクバに出ること。金色のGPZで出場したらさぞや目立つでしょうね。ところで金色にしたのは「ガンダムの100式が好きで、たまたま紹介されたメッキ工場が、本当にバンダイの仕事で100式に金メッキをしていたから。僕のもお願いしますって(笑)」。いいですね、ガンダム好きに悪い人はいませんから。
バイクはいま12台。いじらないと気が済まないのでパーツを大量に買うが、不用品が大量に出るのでアップガレージの買取に。買うより売る方が多いという。
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042-788-3434