クルマ自分流 カスタム&ドレスアップカー オーナー訪問記

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スプレー缶で塗装したとは思えない仕上がり。オートサロンの来訪者は、塗装を指で撫でて確かめる人も多かった。

ニッサン フェアレディZ(2002年~2008年)

  • 全長×全幅×全高=4315×1815×1315㎜
  • エンジン(後期)=VQ35HR型
  • 水冷V型6気筒DOHCターボ
  • 排気量=3498cc
  • 最高出力=313ps
  • 最大トルク=36.5kgf-m
  • 変速機=6MT、5AT

2000年に先代のZ32型が生産終了したのち、2年の空白を経て2002年にデビューしたのがZ33フェアレディ。スカイラインとプラットフォーム、サスペンション、エンジンなどを共有。エンジンはデビュー当初のVQ35DE型が、2007年のマイナーチェンジ時にVQ35HR型に変わった。

オートサロンのアップガレージブースに展示する車両は、毎年凄いクルマなんですが、今年のフェアレディZも歴代最高といっていいくらい驚きに満ちていました。

まず目につくのはマットブラックの塗装ですが、なんとスプレー缶の塗料を30本使って自宅で吹き付けたんです!フロントバンパーは見たことある形だし、他にもいろいろ小技が利いて唯一無二のZ33に仕上がっています。

オーナーの鈴木さんに伺うと「塗装は、前のスイフトの時に2回やっているのでZも自分でできるなって。失敗するのはスプレー缶を最後まで使うからです。どうしても最後は塗料がダマになっちゃうからきれいに仕上がらないんです」と、やはりコツがあります。また「すて吹きといって、空中に吹いて、塗料の霧がボディにふわっと落ちて色が均一になるようにする」テクニックが必要。ただし直に吹けば15本くらいで済む塗料が倍は必要」になるという。自宅のカーポートで作業するために、周囲をビニールシートで覆ってご近所さんに迷惑をかけない配慮も。

ところで、このZ33を買ったのは2017年の9月。2年強乗っていますが「最初の1年は買ったまま乗って、その間にどう変えるかを考えてパーツを徐々に購入して準備し、整ったところで一気に加工」を始めたとのこと。

もともとはRX-7が好きなのだが、程度の良い個体は高いので次善の策としてZに。なのでフロントバンパーを変えたいと思った時には、RX-7のバンパーとZのそれを繋いで加工。パテ埋めして磨いて、と手間をかけてます。

こうやって加工するけど予算は押さえたいので「パーツの入手先はアップガレージがほとんどです。どうせ切ったり貼ったり加工しちゃうから、ヒビありで安いバンパーなどでちょうどいいんです。それから100均(笑)」。

今の状態で「完成度は100に近い」フェアレディZ、通勤からツーリングまで、無くてはならない存在なのです。

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ホイールは純正品を加工。まるで別物に見えます。

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ルームミラー下に吊り下げたメーター2つ。後ろのカバーは缶スプレーのフタを流用!

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シートはブリットに換装。2段のモニターの上はリアカメラ用、アップガレージで980円だった。

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エンジンカバーのブルーの塗装も缶スプレーで。結晶塗装風のスプレー缶があるのだとか。