アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
FXRのスペック情報が存在しないため、参考データとして2002年式FXDスーパーグライドのスペックを掲載
※出力などのデータは未公表
ハーレーダビッドソンFXRは1982年に登場したモデル。ハーレーのラインナップの中ではダイナファミリーに属している。1971年にデビューしたFX1200SUPER GLIDEを先祖に持ち、専用のリヤサスペンションによりスポーティーな走りが売り。エンジンはフレームにラバーマウントされており、1991年にはラバーマウントの点数を3点から2点に減らした通称「ダイナシャシー」が登場した。小ぶりなサイズと重量で日本人に向いていたモデルと言えた。
低音の効いたビートを響かせてハーレーで来店されたのは福川さん。ヘルメットとバイクのサイドのカバーにあるスパイダーマン模様のカラーリングがユニークです。
福川さんがバイクの免許を取ったのは16歳のとき。「地元の先輩や友人がバイクに乗っていたし、父親もバイクが好きなのでその影響かな」と、バイクに近い環境だったのです。
今乗っているハーレーは2台目のハーレー。最初のは割と新しめのモデルだったというが「面白くないから買換えちゃった」のです。その2台目が、今回登場するFXRモデル。フレームが独特で台数が少ないモデルとのこと。
このモデルにこだわったのは「アメリカのヘルスエンジェルスが好きなんですが、そのヘルスエンジェルスに人気があるんです。そこからですね」。ただちょっと古いモデルなので、日本国内で探すとほとんどオーナーの好みでいじられている個体ばかり。「ほぼ純正、オリジナルのスタイルを保っているのが欲しかったのでアメリカから個人輸入した」ほどのほれ込みようなのです。
そうして手に入れた1992年式のFXRですが、「アメリカンタイプが好きだし、ハーレーはちょっと年式が古いほうが味があるでしょう。でもあまりに古いと乗ろうと思った時に乗れないことも(笑)。だからこの辺が限界かなと思っています」。
このバイクを手に入れてから5年目になるが、オリジナルのスタイルは保ちつつ、変えるところは変えてハーレーを楽しんでいる。塗装を変えたほか、シート、マフラー、リアサスからタンクやハンドル他、枚挙にいとまがない。
取材した日もパーツを買いに来店されていたが、「今日は、もう1台あるヤマハWR250Xのパーツを買いに」。バイク2台とセルシオで8輪生活を楽しんでいるが、「余裕はないですね(笑)、そのために働いているようなもんです(笑)」と楽しそうに語ってくれました。
最初のバイクはヤマハのSRだったが、そこから始まって「行きつくところはハーレーですね」。スピードには関心がなく、乗って楽しい「味」を求めたい。
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