クルマ自分流 カスタム&ドレスアップカー オーナー訪問記

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フロントガードは見た目の‟らしさ‟もありますが、切実に動物除けとしての機能が重要だとか。

スズキ ジムニー 3代目(JB23型 1998年~2018年)

  • 全長×全幅×全高=3395×1475×1680-1715㎜
  • エンジン=K6A型・水冷4サイクル直列3気筒DOHCターボ
  • 排気量=658㏄
  • 最高出力=64ps
  • 最大トルク=10.8㎏・m
  • 駆動方式=FR/パートタイム4WD
  • ミッション=5MT/4AT

ジムニーは世界中で人気がある小型のオフロード4WD車。強度と耐久性に優れるラダーフレームを採用し、サスペンションは前後ともリジッドでオフロードでの駆動力を確保。モノコック化が進む世界の4WD車のなかでは超異色の稀有な存在だ。そのため本格的なオフロード車として高い評価を得ており、現在の4代目のジムニーは納車まで1年以上かかるほどの人気を維持している。大島さんのジムニーは、ボディデザインに曲線を採用した3代目で、年式からJB23₋4型と思われる。

アップガレージ横浜町田本店の駐車場で、何やらボンネットを開けてチェック中のスズキジムニーを発見。パッと見でも、結構手をかけたクルマだと分かるので、お願いしてお話を伺うことにしました。このジムニーのオーナーは大島さん。半年前に、お子さんのために長野から神奈川に引っ越しされたそうです。「子供が生まれたので2ドアだと使い勝手が悪くて、4ドアに買い替えようかと。4ドアでディーゼルがあるエクストレイルなど」を検討中とのこと。

オフロード4駆、クロカン系が好きで、以前は80系ランクルにお乗りだったが「維持費がかかりすぎるので、これはと考え始めたときにジムニーと出会った」のでした。7年前のことです。「当時はまだ独身だったし、一人で遊べる4駆を探していたら、ちょうど良いのがあったんです。ボディサイズの違いは容量の差に出るだけで、機能的にはそれほど違わない(笑)」ということで2003年式のジムニーを購入することに。

そもそも4駆だったのは、「神奈川県の出身なんですが、スノボーが好きで、20歳の時に大学を中退して長野に行き、そのうちスノボーのインストラクターを始めたんです。もともと運動が好きなので、それで喰っていけるかなと(笑)。本当にスノボーにドはまりして、夏でも滑っていた時期がありました。山の上まで登って滑るんです」。と、このような生活を送るためでした。最近は長野も雪は少なくなってきたようですが、「僕がいた地域は積雪地帯で、大雪が降ってもクルマが埋まらないからこのスタイルにした」ので、生活上の必然性があったのです。

でもノーマルじゃ物足りなくなって、クルマいじりを始めたのは長野にいたときから。ジムニーは人気があるし1モデルの生産年数も長いので、パーツは豊富にあります。大島さんのジムニーは、ホイールとタイヤ交換で1インチアップ、車高調など足回りで2インチアップです。他にはエアクリーナー、ブローオフバルブ、マフラー、前後のバンパーにグリルガード。「グリルガードは必需品で、長野は夜に鹿が道路に出てくるんです。鹿は体が大きいし頑丈で、友人は鹿とぶつかってフロントをつぶして修理費80万円!」。これらのパーツの取り付けは「基本的に自分で。父親が自動車メーカー勤務なので、時々手伝ってもらいますが」とのこと。

買い替えるにあたり、手間暇かけたジムニーなので「カスタマイズしたパーツなどをちゃんと評価してくれるところに売りたいなと思って。いろいろ探したらアップガレージがあるなと。それで今日は査定に伺ったんです。評価を聞いて、少し考える時間を置いて決めます。ほかにカスタムカーを評価してくれるところがないので、ほぼアップガレージに売ると思いますけど」と話していただきました。本当は、「予算の制約がなければ、また80系のランクルに乗りたいし、できるならジムニーと2台持ちしたい」というのが、当面の夢です。

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エアクリーナーはHKS製、ブローオフバルブはトラスト製と一流品を採用。

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ホイールはエクストリームJ、タイヤサイズは185/85、16インチです。

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リヤは比較的おとなしいですが、リヤドアに付けたシャベルはファッションだけではありません。

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サスペンションとタイヤホイールの大径化で3インチの車高アップを図った。