ライダース カスタムバイク自慢

アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。

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エンジンを換装してバギー用のホイール・タイヤを付けたためホイールベースも拡大。ほとんど自作です。

2003年~2007年

  • 全長×全幅×全高=1500×820×975mm
  • エンジン=4ストローク空冷単気筒OHV
  • 排気量=49cc
  • 最高出力=2ps
  • 最大トルク=0.3Kgm
  • 乾燥重量=39kg

文字通り「ちょい乗り」をコンセプトに2003年に登場。通勤通学の手段として近距離移動に絞った設計で、徹底した軽量化と簡素化を追求して作られた異色作。その結果、デビュー当時には59,800円と、当時の中国製スクーターの価格をも下回る新車価格だった。
ライトはロービームだけ、燃料計や警告灯もないなど、割り切った作り。しかし30㎞定地走行で76㎞/Lと抜群の低燃費を誇った。

雨の中トランスポーターでわざわざバイクを運んで取材に応じていただいた家平さん。バイク歴は16歳からなので、はや30年近くのキャリアを持つベテランです。

モンキーなどはこの企画でも定番ですが、チョイノリは初登場。このバイクの魅力は「そうは見えないのに速いところ。チョイノリで速いから、みんなが『オッ!』って振り返るのが楽しい」のだという。

カスタマイズに目覚めたのは5~6年前から。「ベースになるバイクを見た瞬間にインスピレーションがわいて、これ」と思ったらどうしても欲しくなってしまうのだとか。だから、いろいろ手をかけて作っても「興味が持続するのは1年くらいかな」。また次に興味が移って、違うバイクをいじり始めるのだ。

このチョイノリはフレーム以外はほぼ交換したスペシャルモデル。エンジンはアドレスV100に積み替えたが、そのままだと載らないのでマウントは溶接して自作。ホイールはフロントにモンキー用のアルミ、リヤにATV(バギー用)を流用した。フォークなどはアドレスから流用して、切って溶接してあわせているのだ。これだけやっても「意外とお金はかかっていない」とのこと。加工用のパーツは「ほとんどすべてライダース店で購入」。加工は知人に技術を持った人がいるので、部分的にお願いしている。

で、すごいのはパーツの買い方。ライダース店で買ったパーツがガレージに数知れず、「おそらくバイク20台相当分くらいはある」らしい。多すぎて探せないので、時々同じパーツを2度買いすることも。「買って帰った後で、ここにあった(笑)みたいな…」。買ったままストックするので、「お店のタグが付いたまま袋に入って溜まって。そのうちタグを付けたまま売りに来たりして(笑)」。これだけバイクに夢中な家平さんだが、奥さんは理解があるというか、何も言わないとのこと。「亭主元気で留守がいい、と思ってるのかも(笑)」。

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フロントホイールはモンキー用の流用。

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なんといってもこのタイヤの太さが特徴的。オリジナルのリジッドサスから変更している。

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ハンドルやミラーなど小物もライダース店で物色。

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マフラーも流用するため切って溶接して合わせている。