ライダース カスタムバイク自慢

アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。

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ゴールドウイングにも似た大型のフェアリングが付いていたが、取り外してすっきり。シートはFTR223のものを流用。

GL700インターステート

  • 全長×全幅×全高=2305×885×1495㎜
  • エンジン=RC10E、水冷4サイクルOHV4バルブV型2気筒
  • 排気量=673cc
  • 最高出力=58ps
  • 最大トルク=5.7㎏-m
  • 乾燥重量=228㎏

1975年にGL500として発売され、翌年にはGL400が追加された。それまでに例を見ない縦置き80°バンクV型2気筒4バルブエンジン、シャフトドライブなどの特徴を持ち、北米など海外市場でも好評を博した。GL700は1983年に発売された最終モデルで、正式名称はウイング インターステート。北米で人気のあったシルバーウイングを国内向けに開発したモデル。800台の限定販売。

いまにも雨が落ちてきそうな天気の中、ドッドッドッと排気音を響かせて来店されたのはGL700の吉田さん。吉田さんのGL700は1983年の最終型で、国内販売は800台の限定という超レアなバイク!早速お話を伺うことに。

吉田さんは若いころにバイクに乗っていたものの、「しばらくブランクがあり、最近再びバイクが復活した」とのこと。で、バイクを探すときにただ新車を買ってもつまらないし、「久しぶりだから古いバイクを直して乗るのもいいか」と思って探したところこのバイクに出会ったという。3年前に「某オークションで不動車、パーツ取り用」として出ていたものを購入。それから半年をかけて修復、動くようにした苦心の作なのです。「エンジンレイアウトが独特でしょう、縦置きのVツインですから。だから目立つんじゃないかと思って選んだけど、目立ちます(笑)」。特に今のようにヘッドを赤く塗装すると、両側に赤が浮き出て独特の雰囲気を出しています。

楽しいバイクなのですが、何しろ古いのでパーツには一苦労。「純正はベアリングくらい。後はほとんど別のバイクからの流用ですね。ほぼアップガレージで探したパーツですよ」とのこと。たとえばタンクはマグナ250から流用、フロントフォークはCB400SuperFourからと、もちろん知識と技術があってのことだが、「試行錯誤しながら」楽しんでいる様子。

このためだけでもないが、吉田さんの行動範囲は広く、ライダース店はこの南海部品越谷店を始め北戸田店上尾店柏沼南店上尾店南町田本店とあちこちに出向くのだとか。「だいたい場所は覚えてるから、仕事で近くに行くと寄っちゃいますね」とありがたいお話。目下のところリヤホイールを変えたいけど、シャフトドライブのため合うホイールがないことが悩みだとか。でもこのバイクなら、悩むのも楽しみでしょうね、きっと。

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メーターはCB125から、左上に腕時計を付けてある。

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タンクはマグナ250の流用。すべて自分で加工。

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ステップは建築用の鉄筋を加工してある。

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シリンダーヘッドの赤は塗装したばかり、マフラーはアメリカン用(だと思う)を溶接でつないだ。