SUPER GT Report

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3位表彰台でトロフィーを掲げる小林選手(左)、太田選手(右)。

予選Q1は小林選手が3位、Q2は太田選手が5位
サバイバルレースになった決勝を生き残って3位入賞
年間ランキングはトップと12ポイント差の3位に浮上

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クリアなラップチャンスを得て攻める#18。

約2カ月のブランクの後、第4戦富士100Lap RACEが開催されました。今回は富士スピードウェイ1周4.563㎞のコースを100周走るレースで、ピットイン2回の義務付けが。暑いなか長く過酷なレース展開が予想されますが、まずは予選から。

予選の土曜日は意外な涼しさで、これがTEAM UPGARAGEの#18にはプラスに作用しました。21度という想定外の低温だったので、ソフト側のタイヤを履いた各チーム間でそれほどタイヤの差が出にくい状況になったのです。

午前中の公式練習では中団グループのタイムでしたが、クルマのバランスは良く、ドライバーも好感触を得ていた様子。この状態で始まったQ1は小林選手が走り、5周目にセクター1で全体ベストを出し1'36.628で3位に!Q2進出決定です。

Q2の太田選手は、チェッカーが振られる寸前の5周目にアタックし1'36.277のタイムで全体5位に入りました。マシンはまだアジャストの余地はあるというものの、5番手グリッドからのスタートだと表彰台は目前。明日は長丁場のレースなので慎重に、しかし大胆に挑みます。

翌7日(日)の決勝レースは、小林崇志選手と太田格之進選手は5番手グリッドからスタートし3位でゴール!今季2度目の表彰台に上がりました。今回、3位のポイントを獲得しドライバー、チームともにランキングは3位に上昇。ドライバーズランキング1位との点差は12ポイントなのでトップの背中が見えてきました。

この第4戦は、これまで決して得意とは言えなかった富士スピードウェイ、しかもサクセスウエイトを45㎏も積んでいるだけに決して楽観視できるレースではなかったのです。しかし、今回は予選からマシンのバランスが良く「予選から良い意味で裏切られている」(小林選手)と、手ごたえは十分。

日曜の決勝レース開始時は気温26度、路面温度31度でレース開始。#18は小林選手でスタートします。300クラスはトラブルもなくスタート。徐々に隊列ができていきますが、#18は3周の間に7位に。実はこの時クールスーツにトラブルがあり、小林選手は暑さで集中力を削がれ十分なフォーマンスを発揮できる状況ではなかったのです。しかし7位で持ちこたえ、28周目にピットインしました。

予定より早めのバトンタッチでしたが、代わった太田選手がここからプッシュしていきます。29周目に15位でコースに戻りますが、この時点で上位にはピットインしていないクルマが6台、実質9位を走っていました。ここから順位は変動しますが、64周目に1位に浮上したところで2回目のピットに。この時は7位でコースに復帰、上位にはピットインが残っているクルマが2台。70周になるまでに前車をパスして#18は6位に、表彰台にはちょっと届かない位置だったのですが、この後、上位の脱落があり3位に浮上。ここからは着実に3位確保で安全運転してゴール。後半のダブルスティントを見事に走り切った太田選手のガッツと腕に拍手です。お疲れさまでした。

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決勝前のウォームアップラン、5番手とかなり良い位置からスタートです。

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決勝前、グリッドに着く直前までメカニックの仕事は続きます。

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決勝スタート前には円陣を組んで気合を!

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富士のグリッドガールは五十嵐希ちゃん。

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ゴール直後、「やった!」。

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ピットに戻ってきた太田選手をハグで迎える

【石田監督】

正直に言うと予定以上の展開でした。細かなトラブルが出る中、二人のドライバーの頑張りはもちろん、ピットインのタイミング、タイヤ交換などエンジニアがしっかり判断してくれて、上位陣が脱落する中、我々は安定的に走り続けられたのが大きかった。真夏の長いレースはサバイバル競争なので、しっかり準備して対応できた。

【小林選手】

今回の富士は予選から良い意味で裏切られたレースでした。僕はスタート直後からクールスーツが効かなくてバテてしまい、頑張りが効かなかった。予定より早くピットに入ったので、その分太田選手に申し訳ないと思ってます。本当はもっと速いペースで走れたと思うし、目の前に#11がいたからもう少しついていければ最後はトップ争いに絡めたかもしれないと思うと悔しいですね。

【太田選手】

結局、ダブルスティント走ることになったけど、結果に結びついてよかったです。僕の時はクールスーツは直ったけどドリンクが出なくて(笑)。一時は順位が下がったけどオーバーテイクできたし、最後のほうは、3位が見えていたけど何が起こるかわからないので慎重にいきました。

【上城チーフエンジニア】

今日は、その時その時で適切な判断ができたことが成績に結びつきました。1回目のピットは決め打ちみたいなもので迷いはありません。2回目は、タイヤがどこまで持つかわからなくて、でもタイムは落ちていないしで、無交換で行けるかもと欲が出ましたが、無線できついと言ってきたので交換することに。今日はすべての情報がタイムリーに把握できたのが良かったですね。


初となる78㎏のサクセスウエイトを積んで決勝へ
7番手グリッドからスタートした#18だがタイヤとSCに泣き残念な14位に終わる

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78㎏ものウエイトを積んで不安はあったが、練習走行ではけっこうバランスよく走れた。

3週間前の第4戦富士では3位だったTEAM UPGARAGEの#18。その結果ドライバーズポイントは26になったため、サクセスウエイトが78㎏まで重くなった。初体験の重量なので不安はあったのです。しかし練習走行ではタイム的には中団グループであったものの、マシンのバランスは良く両ドライバーの感触も良かったとのこと。

Q1はAグループに入った#18、太田選手が走ります。各車がタイムを出していく中、太田選手は終了寸前に1'58.134で5位に滑り込み。この時点でアタック中のチームもあるため結果を待ちますが、最終的に6位でQ1を突破しました。

続くQ2、小林選手のタイムは1'57.924で暫定6位に。が、最終的に1台に上回られて7位。ウエイトのためQ1突破も不安でしたが、望外の結果が得られました。

日曜日は、天気予報では一時雨との予想もありましたが、スタートする午後には晴れて気温が上昇。グリッドに着いた時点では気温28度、路面温度39度になっていました。

TEAM UPGARAGEの#18は太田格之進選手がスタートドライバーに。予選では調子が良かったのですが、決勝前のウォームアップランの時にリヤタイヤがパンク!自力でピットに戻りタイヤ交換をしてグリッドに並ぶことができましたが、一抹の不安が…。

そして決勝レースがスタート。#18は、序盤はタイヤを労わり無理をしないでラップを重ねていきますが、20周目に突然右リヤタイヤのトラブルでピットイン。これでだいぶタイムを失ってしまい上位争いから脱落ですが、まだポイント圏内に。タイヤを交換し給油、小林崇志選手に交代してコースに復帰します。このレースは2回のピットインが義務付けられているので、これを消化するまでは順位は結構動きます。#18は第2スティントを引っ張る作戦でしたが、44周目に4位になったところで今度はSC導入に!これでまた戦略が狂ってしまいます。早めに2回目のピットインを済ませたマシンが後ろから迫りギャップがなくなってしまう事態に。第2スティントを引っ張る作戦のチームは、完全に裏目に出てしまいました。

#18は53周終了時に2回目のピットインをして、再び太田選手に交代。この時点で22位、残り20周ほどでどこまで挽回できるか、太田選手のプッシュが始まります。結局オーバーテイクは5台、ピットインで順位が変わった3台含めて14位まで浮上してゴール。

思うようにはいかないレースで、年間ランキングは4位に。しかし幸いにもトップとは点差が開きませんでした。残りは3レース、上位4チームの混戦になりますが、チャンスをものにできるように戦いますので、応援をよろしくお願いします。

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予選Q1に向かうためNSXに乗り込む太田選手。

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マシンに乗り込みQ2のスタートを待つ小林選手。

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鈴鹿のグリッドガールは渡辺弓華ちゃん。

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獲得ポイント数×3㎏がサクセスウエイトの重量、今回は78㎏積んでます。

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レース中盤、ポイント圏内を目指して追い上げる#18。

【上城チーフエンジニア】

今回の結果、一番の要因はSCのタイミングですね。あれがなければポイント圏内には…。あとはタイヤです。第1スティントでレースのペースが速すぎたのか予定の周回数まで持ちませんでしたから。前の集団は2’01秒台で走っていましたが、それに付いていくのに、無理をしている意識はなかったと思いますがちょっと速すぎたかも。タイヤには負荷が大きかったようです。第2スティントでも同じ様子でした。

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