2015 SUPER GT Special Report
Rd.7 AutoPolis(10/31・11/1) / Rd.8 Motegi(11/14・15)

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オートポリスでは「久々にレースを戦った気がする」との中山選手のコメントが象徴するように、決勝では本来こうでなきゃという走りを披露。しかし、トラブルはちゃんと(?)起こっていたのです。

土曜日の公式練習では順調にラップを重ね、300クラスでは5位に入る走りができていた。その後もセッティングを詰め予選を迎えた時、パドルシフトが作動しないトラブルが発生。これでメカニックの懸命な作業も実らず予選に参加できないという最悪の展開に。翌日のフリー走行までにトラブルは解消したが、今度はステアリングのラックにクラックが入っていることが判明し、またもやメカニックの出番が来た。この作業はマシンのフロント部をバラさなければならず、修理が終わった時には各車スタートグリッドに着き終わった後。20号車はピットスタートになってしまった。

ピット出口にマシンをスタンバイ。各車がスタートした後にコースインし、オープニングラップは24位に。ここからスターティングドライバーの井出選手が猛プッシュ、8周目に22位、31周目には16位までアップした。35周目に中山選手と交代、15位でコースに復帰した。中山選手も強烈にプッシュし、39周目に自己ベストの1’45.944を記録し40周目に14位、51周目に10位へとポジションをアップ。最終的にトップと1周差の59周を走り9位でチェッカーを受けた。

ピットスタートの25位から9位まで16台抜きという快走で、チームは5ポイント、ドライバーは2ポイントを獲得できた。「今日は、マシントラブルは出たけど、決勝では戦略面もドライバーもチームにもミスはなかったし、良かった」(石田代表)。次の最終戦にも期待の持てるレースになったのだった。

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レース終盤、猛プッシュを見せる中山選手。ベストタイム1’45.944は全体3位の速さだった!

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予選前にパドルシフトの不調が出て、急ぎ修理する。

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決勝前にはステアリングのラックにヒビが!あり得ないトラブルが起りました。

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いけいけムードの中、ピット作業も最短時間で完了。

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全員笑顔です。こういうレースができると充実感が味わえます。

もてぎのコースは、ひときわ立ち上がり加速が重要なコース特性。パワーのあるGT3勢とブレーキングで勝負するために、フルブレーキの安定性を増すセッティングで調整して臨んだ。

土曜日は朝から雨となり、路面はけっこうなウエット状態に。フリー走行でグリップ不足に悩み、予選までセットアップの試行錯誤が続いた。いざ予選が始まっても十分なグリップが得られず、タイムは伸び悩む。中山選手は、工夫しながらアタックするが、結果は16位でQ2進出はならなかった。

決勝に向け再びセッティングを変更し、日曜日午前のフリー走行を走る。ここでは「マシンのフィーリングが大きく変わり、タイヤのグリップが感じられる」(中山選手)ように改善された。これなら決勝が戦える、という状態にこぎつけたのだ。

そして決勝が始まる。スタートドライバーは井出選手が担当。スタート直前に雨が降り再びウエット路面になった中、スタートしたが、1周目に90°コーナーで前車に接触!マシンのフロントが大破したため、残念ながらリタイアすることになったのだ。

こうしてTEAM UPGARAGE withBANDOHの参戦初年度は終了した。マシンのトラブルに悩まされた1年だったが、中盤以降は速さも見せ、素姓の良さは感じさせてくれた。表彰台に乗るシーンが見たかったが「来年に向けチームの強化を図っていく」(石田代表)ので、これは来年のお楽しみに持ち越しになった。これまで応援していただいた皆さん、ありがとうございました。

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スタート直後、第2コーナーを抜け第3コーナーへ。このラップの最後にアクシデントが。

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最終戦のグリッドガールはあやちゅんでした。

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土曜日のフリー走行でリアのセッティングを煮詰める中山選手。

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久々にドリエンのライブを開催。小雨の中、多くのファンが詰めかけてくれた。


2015 SUPER GT/TEAM UPGARAGE with BANDOH Result

開催日程/大会名 ドライバー 予選Q1(ドライバー) 予選Q2(ドライバー) 決勝
Rd.1 4月4・5日
岡山国際サーキット 300㎞
中山友貴
井出有治
13位(中山) 13位(井出) 19位
Rd.2 5月2・3日
富士スピードウェイ 500㎞
中山友貴
マルコ・アスマー
15位(中山) - リタイア
Rd.3 6月20・21日
チャン・I.C(タイ)
中山友貴
井出有治
18位(中山) - リタイア
Rd.4 8月8・9日
富士スピードウェイ 300㎞
中山友貴
井出有治
19位(中山) - リタイア
Rd.5 8月29・30日
鈴鹿サーキット 1000㎞
中山友貴
マルコ・アスマー
ニック・キャシディ
5位(中山) 8位(ニック) 21位
Rd.6 9月19・20日
スポーツランドSUGO 300㎞
中山友貴
佐々木孝太
5位(中山) 4位(佐々木) 15位
Rd.7 10月31・11月1日
オートポリス 300km
中山友貴
井出有治
出走せず - 9位
Rd.8 11月14・15日
ツインリンクもてぎ 250㎞
中山友貴
井出有治
16位(中山) - リタイア

予選Q2はQ1で13位以上が進出
車両ゼッケンはRd.1~Rd.6までは「No.18」。Rd.7以降は「No.20」


2015 フォーミュラ・ドリフト

田口選手は年間ランキング8位で終了。最終戦岡山でも斉藤vs田口の追走が

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岡山での斉藤選手との追走。先行時は良かったが後追いでミスが…。

田口選手は10月31日・11月1日に岡山で開催されたフォーミュラD第4戦に参戦。予選(単走)は15位で通過し、決勝の追走1回戦では、なんとまたも斎藤大吾選手との組合せ!前回は斉藤選手に勝って大金星を挙げたが、今回はそうはいかず返り討ちに。

結果、岡山は総合20位で終了した。年間4戦のうち富士以外ではポイントを取れていたので、ランキング8位で今シーズンが終わった。

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来年は勝負の年にしたいと話す田口選手。

Rd.1 筑波 Rd.2 富士 Rd.3 鈴鹿ツイン Rd.4 岡山 Total
予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝 予選 決勝
1 A・グレイ 3 48 2 16 6 100 4 64 243
2 斎藤太吾 4 64 3 48 5 48 2 48 222
3 横井昌志 3 64 2 16 3 32 7 80 207
4 林 和樹 2 80 3 32 4 16 4 64 205
5 深田真弘 2 16 4 64 4 48 4 48 190
6 K・ヤマナカ 4 32 2 48 2 16 3 32 139
7 山下広一 3 48 2 16 2 16 3 48 138
8 田口和也 6 32 1 - 4 64 3 16 126
9 高橋邦明 7 100 2 16 - - - - 125
10 増田利光 4 16 2 16 4 64 3 16 125