アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
文字通り「ちょい乗り」をコンセプトに2003年に登場。通勤通学の手段として近距離移動に絞った設計で、徹底した軽量化と簡素化を追求して作られた異色作。その結果、デビュー当時には59,800円と、当時の中国製スクーターの価格をも下回る新車価格だった。
ライトはロービームだけ、燃料計や警告灯もないなど、割り切った作り。しかし30㎞定地走行で76㎞/Lと抜群の低燃費を誇った。
雨の中トランスポーターでわざわざバイクを運んで取材に応じていただいた家平さん。バイク歴は16歳からなので、はや30年近くのキャリアを持つベテランです。
モンキーなどはこの企画でも定番ですが、チョイノリは初登場。このバイクの魅力は「そうは見えないのに速いところ。チョイノリで速いから、みんなが『オッ!』って振り返るのが楽しい」のだという。
カスタマイズに目覚めたのは5~6年前から。「ベースになるバイクを見た瞬間にインスピレーションがわいて、これ」と思ったらどうしても欲しくなってしまうのだとか。だから、いろいろ手をかけて作っても「興味が持続するのは1年くらいかな」。また次に興味が移って、違うバイクをいじり始めるのだ。
このチョイノリはフレーム以外はほぼ交換したスペシャルモデル。エンジンはアドレスV100に積み替えたが、そのままだと載らないのでマウントは溶接して自作。ホイールはフロントにモンキー用のアルミ、リヤにATV(バギー用)を流用した。フォークなどはアドレスから流用して、切って溶接してあわせているのだ。これだけやっても「意外とお金はかかっていない」とのこと。加工用のパーツは「ほとんどすべてライダース店で購入」。加工は知人に技術を持った人がいるので、部分的にお願いしている。
で、すごいのはパーツの買い方。ライダース店で買ったパーツがガレージに数知れず、「おそらくバイク20台相当分くらいはある」らしい。多すぎて探せないので、時々同じパーツを2度買いすることも。「買って帰った後で、ここにあった(笑)みたいな…」。買ったままストックするので、「お店のタグが付いたまま袋に入って溜まって。そのうちタグを付けたまま売りに来たりして(笑)」。これだけバイクに夢中な家平さんだが、奥さんは理解があるというか、何も言わないとのこと。「亭主元気で留守がいい、と思ってるのかも(笑)」。
高校の時レースにはまってバイク好きに。NSR250でレースと峠を走る毎日だった。18歳からは、一時期シビックレースにも出ていた。今はチョイノリの他にデュオとフュージョンをナンバー付きで所有。
大阪府大阪市天王寺区下寺町2-6-15
06-6774-0474