SUPER GTの基礎知識

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いよいよ1000km、173周に及ぶレースが始まる。ゴールまで6時間、観客も体力が必要です。

レース距離は、SUPER GTのレギュレーションの中に規定があり「レースの走行距離は、最短250kmから最長1000kmを超えた最初の周回まで」(規則第6条2項)とすることになっている。

だから、つい先日終わったばかりの第6戦・鈴鹿1000kmレースは、規程上の最長距離のレースになるが、この距離をサーキットの1周の距離で割れば周回数がわかるのだ。鈴鹿サーキットは1周=5.807kmなので、1000km÷5.807km=172.206周になる。

つまり172周では不足するから173周が既定の周回数になるのだ。

各レースにおける走行距離は、各レースを運営する大会組織が規定によって申請することになる。

距離や周回数に関して500クラスと300クラスを分ける規定はない。これは単純に速さの違いでレース終了までの走行距離=周回数に差が出てしまうのだ。

鈴鹿の例でいうと、500クラスの1位が規定の173周を走り切ったとき、つまりレースが終了したとき300クラスの1位は161周だった。

レース中のラップタイムの差を見ると500クラス=1’51.014(優勝車のベストタイム)300クラス=2’01.301(18号車のベストタイム)1周で約10秒の差があるが、これが積み重なって12周の開きが出てしまうのだ。

レースは当然ながら順位が付くが、これも規定があり「第1位の車両は、規程距離を最短時間で走破した車両」(第40条1項)になる。つまりは1番先にゴールしたクルマってこと。2位以降は「それぞれ達成した周回数の多い順」また同一周回数の場合は「フィニッシュライン通過順」で決まる。この順位でシリーズ得点が付き年間チャンピオンが決まるから、ここは重要なのだ。

で、順位が付かない、要は完走と認められないケース(昨年、18号車は結構ありました…)について「走行周回数がクラスの優勝車両の走行周回数の70%(小数点以下切捨)に達しない車両は順位の認定を受けられない」(第40条2項)と決められている。

再び鈴鹿を例にとると300クラスの1位は161周走っているので、その70%は112.7周になる。小数点以下は切り捨てだから112周走っていれば順位が付く=完走ということになる。

SUPER GTは順位により得点が与えられることはご存知かと思う。念のためにご紹介すると、以下の表の点数が毎レースごとに与えられる。

これ以外にも、チームに対して次のような規定があり得点が加算されるのだ(300クラスの場合)。「トップ車両、トップ車両と同一周回またはトップ車両に1ラップ遅れの完走車=3点」、「トップ車両に2ラップ以上遅れの完走車=1点」(第7条2項-2)

年間の順位は1点差で入れ替わることもあるので、完走の1点も大きな意味を持つのだ。

決勝順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
得点 20点 15点 11点 8点 6点 5点 4点 3点 2点 1点
25点 18点 13点 10点 8点 6点 5点 4点 3点 2点

得点下段はレース距離が700km以上の場合