アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
レースでも市販車でもヤマハやスズキと争っていたホンダ。ヤマハやスズキに一歩遅れを取っていた2スト市販車で巻き返すべく1986年にデビューさせたのがNSR250Rだった。その速さでデビュー間もなく大ヒット作となり、ますます2ストの技術開発競争に拍車かけた。
クルマもバイクも好きだという渡邉さん。バイクは高校生の頃から乗っていて、アメリカンタイプのバイクが始まりだった。その後コケて、バイクは倉庫で休眠に。クルマに集中した時期があり興味はドリフトに。
このNSR250を買ったのは昨年の春ころ。たまたま後輩が売りたいというのを「クルマもなかったから、じゃあオレが買うよ」って流れで。で、乗り始めたら「まあ面白いこと、ハマりましたね。それから1年でこの状態まで」いじったという。何しろ渡邊さんは、クルマはドリフト仕様に作り競技会にも出場するほどだから、メカの基礎知識はもともと持っていたのだ。
「NSRはコミュニティがあって好きモノが集まっているから、わからないことはそこで聞くんです」。これでたいてい解決できるという。
こだわりはカラーリング。「テレフォニカモビスターというチームのカラーリングで、NSRにはなかなかない濃紺がベース。加藤大治郎さんのカラーリング」とのこと。カウルは才谷屋のFRP製、タンクは「実はあれはFRPのタンクカバーなんですよ。この時代のバイクはもうタンクなんてないから、大事にしたくて防御のために(笑)」。
苦心したのはリアのスイングアーム。「本来はストレートなんだけど、あれはカーブしているガルアーム。このNSRの次の型(MC21)の純正の流用です。普通に換えると尻上がりになるから、リンクを加工して」取付けるなど、手をかけています。クランクケースのユニークなデコラは知り合いのショップのオリジナル。
「やはりNSRがいいんですよね。ちょっといじるだけで大きく変わるし、飽きない。乗っていじって乗って、奥が深いというか。これでいいやと思えば、それで終わり。でもさらに奥もある」、何やら修行の道を歩んでいるような。と、バイクもクルマもという渡邉さんは「どちらをいじるときでも、やはりアップガレージが便利で助かります」と、頼りにしていただいてます。
ワインディングにもツーリングにも良く行くし、このNSRで大阪まで行ったこともある渡邉さん。さすがにその時は「死にそうになりましたよ(笑)。」
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