2018 UPGARAGE MOTOR SPORTS NEWS

Photo

24位と下位のスタートでは、前車のアクシデントの影響を受けやすくますます苦境に。

比較的マザーシャシーと相性の良いオートポリスでの第7戦。公式練習から調子よく1’44.116と3番手のタイム。が、中山選手が走ったQ1では赤旗中断がありタイミングがずれ1’45.596でQ1敗退。24位スタートになった。

翌日の決勝は小林選手が初のスタートドライバーを務め、前半は快調に順位をアップ。ピットインを遅らせる作戦もあり、SC導入が味方した幸運などから上位を走る。このままいくかに思えたが中盤以降はトラブルが降りかかり、コースから押し出されるなどで順位を下げ、結局27位でゴールした。

Photo

決勝レース前のウォームアップに向かう小林選手。スタートドライバーだった。

Photo

【左】オートポリスのグリッドガールはめいぷるでした。
【右】ここのドリドリ☆ドリームカーニバルで、めいぷるの誕生日を顔面ケーキで祝福!


Photo

スタート直後のカット、この2周後にサスの故障でピットイン。

有終の美を飾るつもりで挑んだ茂木の最終戦。ポイントのハンディウエイトがゼロになり、各車身軽になって最後の勝負に出るレースだ。Q1は中山選手だったが、合わないコースにてこずり0.007秒差で15位に!ちなみに、この時はQ1の14番手から21番手まで8台が0.341秒に詰まっていたのだ。

15位から追い上げを図った決勝だったが、スタート直後から異常が発生しピットイン。左フロントのサスが破損しており急遽修理に。最後に数ラップを走りチェッカーを受けたが、周回不足でリタイヤとなった。こうして今シーズンの最終戦は意図しない結末を迎えたが、年間を通じては収穫もあり、来シーズンの飛躍を期待できる経験が積めた1年が終了した。

Photo

予選Q1直前、精神を集中する中山選手。

Photo

もてぎのグリッドガールはりーのんが務めました。


No. Machine Drivers
1 100 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴/ジェンソン・バトン
2 1 KeePer TOM'S LC500 平川亮/ニック・キャシディ
3 8 ARTA NSX-GT 野尻智紀/伊沢拓也
No. Machine Drivers
1 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹/蒲生尚弥
2 55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一/ショーン・ウォーキンショー
3 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/平手晃平
12 18 UPGARAGE 86MC 中山友貴/小林崇志

Photo

開幕戦、トップでゴールした小林選手を迎え固く握手する石田代表。初めての優勝にチームは沸きました。

Photo

表彰台の中央に上った小林選手(左)、中山選手(右)。

2018年シーズンは、3年を共にしたレーシングプロジェクトバンドウから一人立ちしTEAM UPGARAGEとして発進。またGT500クラスで活躍してきた小林選手を新たに迎え入れ、中山選手との強力タッグが完成。

その記念すべき開幕戦で、なんといきなり初優勝!9番手からタイヤ無交換などで順位を上げ、トップでゴール。今年は何かが違うと思えた。

第2戦以降はコースの適不適などにより成績は変動したが、コツコツとポイントを稼げた。しかし第6戦以降は予期せぬトラブルやもらい事故に悩まされ、上位浮上はならなかった。

石田監督は「評価しにくい1年だったね。後半は完全に優勝戦線から離脱しちゃった。これは悪く言うと、開幕戦の優勝が僕らの実力以上の結果だったからに思える。それで油断とか驕りが出ちゃった面があったかと思う。ただ、去年までは見えなかった課題が見えるような力はついたね」との感想。

100%の満足はできない、まさに評価しにくい1年が終わったが、サクセスストーリーはこれから。今年応援していただいた皆さんに、来年はさらなる活躍をお見せできるよう約束します!

Photo

ドリエンとアップちゃんはどこでも大人気、大活躍でした。

Photo

1年を通じてファンとの交流もたくさんできました。

開催日程 大会名 Q1 Q2 決勝 ドライバーポイント チームポイント
Rd.1 4月7・8日 岡山国際サーキット 300㎞ 6位 9位(R) 優勝 20 23
Rd.2 5月3・4日 富士スピードウェイ 500㎞ 15位 - 13位 0 3
Rd.3 5月19・20日 鈴鹿サーキット 300㎞ 13位 8位(R) 6位 5 8
Rd.4 6月30-7月1日 タイ 300㎞ 19位 - 18位 0 1
Rd.5 8月4・5日 富士スピードウェイ 500mile 12位 7位 9位 3 4
Rd.6 9月15・16日 スポーツランドSUGO 300㎞ 8位(注1) - 11位 0 3
Rd.7 10月20・21日 オートポリス 300km 24位 - 27位 0 1
Rd.8 11月10・11日 ツインリンクもてぎ 250km 15位 - リタイヤ 0 0
12位 12位

(注1) 第6戦SUGOのQ1は2グループに分けて実施。各グループ7位までがQ2へ進出。

(注) 予選の(R)はコースレコードを表す。


Rd.8 Irwindale Speedway

10月12・13日にカリフォルニアのアーウィンデールで行われた今シーズン最終戦。アップガレージ社員ドライバーの田口選手は、サイドブレーキのトラブルに悩まされながらも、予選通過32台中の21位で決勝へ。

決勝の追走は予選12位通過のDean Kerney選手と。田口選手の後追いで始まった1本目は後半で離される展開に。先行では途中まで引き離せたが後半に追いつかれ、ここで惜しくも敗退。これで今シーズンの全8戦が終了した。

Photo

ライバルたちと並びファンにサインをする田口選手。

Photo

最終戦のアーウィンデールで追走勝負の田口選手(赤の35GT-R)

Achilles Radial、UPGARAGE and Top One Oilチームで初参戦しシリーズランキング24位

昨年まで日本国内ではFormula Drift Japanに参戦していたが、アメリカのレースには今年が初参戦。パワーが違いコースが違う環境で、1戦ごとに経験値を増やして来た田口選手。何しろ追走1周でタイヤの山が6割がたなくなるという凄さ!初参戦でよく24位に食い込んだものです。

ということで、今年1年間応援していただいた皆さんに心より御礼申し上げます。

開催日程 大会名 予選(単走) 決勝(追走)
Rd.1 4月6・7日 ロングビーチ・カリフォルニア 30位通過 TOP32敗退
Rd.2 4月27・28日 オーランドスピードワールド・フロリダ 22位通過 TOP32敗退
Rd.3 5月11・12日 ロードアトランタ・ジョージア 27位通過 TOP32敗退
Rd.4 6月1・2日 ウォールスタジアムスピードウェイ・ニュージャージー 30位通過 TOP32敗退
Rd.5 7月20・21日 エバーグリーンスピードウェイ・ワシントン 25位通過 TOP32敗退
Rd.6 8月10・11日 ゲートウェイモータースポーツパーク・イリノイ 19位通過 TOP32敗退
Rd.7 9月14・15日 モータースピードウェイ・テキサス 18位通過 TOP32敗退
Rd.8 10月12・13日 アーウィンデール・カリフォルニア 21位通過 TOP32敗退

シリーズ8戦を終了し、144ポイントで年間ランキング24位になった。