SUPER GTの2019年シーズンが、4月13,14日に例年通り岡山国際サーキットで開幕した。
今年はTEAM UPGARAGEの体制が大きく変わり、ドライバーは小林選手に加え新たにベテラン松浦孝亮選手が加入。マシンも昨年までのMC86からNSX-GT3にチェンジ!いま望める最強の組み合わせになったのだ。
このニューマシンと新体制で挑んだ開幕戦の岡山、昨年は開幕戦優勝を遂げたゲンの良いコース。NSX-GT3はシーズン前のテストで走ってはいるものの、MC86とはマシン特性が違うためセットアップが悩ましいところ。
土曜日午前の公式練習でも作業を進めた結果、終盤に小林選手が1’26.063を出しクラス10番手に入る。
午後の予選は、昨年の菅生のようにQ2を2グループに分けて実施。18号車はBグループになった。各グループで8位までがQ2に進めるのだ。先に終わったAグループの8位のタイムは1’26.280。しかしこれが参考にならなかった。Bグループは強豪が多くハードルが上がるだろうとの予測の中、小林選手は1’26.061と午前よりもわずかだがタイムを縮めてきた。この時点でBグループ7位。だがこの後に2台が上回るタイムを出してきた結果、18号車は9位で終わることに。8位のタイムは1’26.056なので、その差は1000分の5秒!だった。ちなみにAグループなら3位で通過できていたのだ!
日曜日の決勝は雨。予報では午後から雨は上がるはずだったが、残念ながら外れ。雨は降ったり止んだりしたがコースは完全なウエットで、セーフティカー(=SC)スタートになった。先導のSCが数周後にピットに入りレース開始。その直後に最初のトラブル発生でまたSC登場。コース上がクリアになりSCが戻って再スタートした13周目に派手に多重クラッシュ。今度は赤旗中断になりマシンはグリッド上に止まりドライバーはピットに戻った。45分後にレースを再開した数周目にまたまたトラブルでSC導入。この時点ではまだ23、4周目だったが、さらに31周目に2度目の赤旗中断となり、ここでレースは終了した。
18号車のスタートドライバーは松浦選手で、SCがいないわずかの間にもオーバーテイクを仕掛け、またリタイヤした分の繰り上げもあり、18番手から11番まで順位を上げて終わった。どのチームも不完全燃焼だった開幕戦、その分、次のレースで発散しますよ。富士はNSX-GT3には向いているコースなので、18号車は当然表彰台を目指します!
ぜひ皆さんの応援をお願いします。
マシンの調子は良かったが、パフォーマンスを発揮できなかった。次戦のRd.2 FUJIはNSXと相性が良いコースなので、楽しみにしていてください。
(石田監督談)
No. | マシン | ドライバー | |
---|---|---|---|
1位 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田守男/阪口晴南 |
2位 | 55 | ARTA NSX GT3 | 高木真一/福住仁嶺 |
3位 | 52 | 埼玉トヨペットGB マークX MC | 脇坂薫一/吉田広樹 |
11位 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林崇志/松浦孝亮 |
No. | マシン | ドライバー | |
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1位 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀/伊沢拓也 |
2位 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生/ロニー・クインタレッリ |
3位 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 佐々木大樹/ジェームス・ロシター |
※ 今回は、本来のレース距離の75%未満で中止されたため半分の得点が付与される。