予選Q1は名取選手がトップタイム、Q2では小林選手が10番手に
決勝レースは後半ペースダウンして16位ゴール
2年ぶりに開催されたオートポリスでのSUPER GTレース。23日土曜日の午前中は公式練習タイムだが、この時TEAM UPGARAGEのNSX-GT3 #18にトラブル発生。ファンベルトの一つが切れて飛んでしまったのだ。ピットに牽引され、メカニックの必死の作業で再度練習走行へ。が、再びベルトが飛ぶトラブルが発生。2度続いたので更に念を入れて点検し原因究明。何とか予選に間に合うことになった。
午後の予選Q1(晴れ・路面はドライ)は名取鉄平選手が担当したが、ここでなんとBグループのトップタイム1’42.710を出して1位通過。これはもう少しでコースレコードに届くタイムだった。Q2は小林嵩志選手が、セクター1で全体ベストを出すものの、後が続かず1’44.113の10位に。決勝のスタートグリッドが確定した。
日曜日の決勝、スタートドライバーは小林選手に。スタート直後からプッシュして1周目に2台オーバーテイクして8位に。その後、しばらくはせめぎあいが続くが、9周目にクラッシュがありFCY宣言。その後SCが導入されたが10周目に再開。が、直後に500のマシンでタイヤが外れるトラブル、さらに数周後に300の2台が絡む事故が発生。再びSC導入となった。
このSCランが終わるとルーチンのピットインが始まるタイミングになり、各車が一斉にピットへ。#18はこのタイミングは見送り、29周目にピットへ。名取選手に交代してタイヤ交換などを済ませてコースへ。この段階では15,6位での復帰だった。ここからプッシュして追い上げ始め、一時は10位まで浮上した。しかしプッシュできたのはここまで。その後はラップタイムが5~10秒も悪化し勝負にならず、結局16位でゴールを迎えた。
予選Q2で名取選手が驚速ラップでP.P.獲得!
決勝でポール・トゥ・ウインを狙うも、わずか6周目に突如のエンジンブローでリタイヤ
今季も残り2戦となったもてぎ300kmレース。このもてぎはSWが半減するので、速いマシンが復活してくる。よってハードな戦いになること間違いなしの予想の中、名取選手がやってくれました!
土曜日午前中の練習走行では、タイム的には中団グループだった。コース状況の改善を待つなど計画的に時間を使ったため、タイムだけ見るとP.P.までは誰も予想できなかった。予選Q1はAグループに入り小林選手が走った結果、1’46.905と最終的に7位で突破した。
そしてQ2は名取選手。全車とも開始直後からコースに出てタイヤを温めると、まず#61がアタック開始、直ぐに1’45.669を出してトップに。やはりBRZが速いと思った直後に名取選手の乗る#18は1’45.876を出し2番手につける。上出来だが、さらに続く周回で1’45.654!何とトップの座を奪取です。1回目もコースレコードだったのだが、それをも自分で更新してのポール獲得だった。速い!
ポールポジションからのスタートなので、だれもが表彰台を思い描いていた決勝レース。晴れて気温もほどよく上がり問題はなく思えたのだ。スタートドライバーは小林選手。指定グリッドに最後につくのは予選1番手の特権なのだ。
レースは13時開始。ウォームアップ走行が始まり、ランプはグリーンになりスタート。この直後に、タイヤが温まるまでのスキを突かれて#61が前に出た。が、まだレースは始まったばかりなので無理をせず様子を見ることに。この状態で5周が終わり6周目になったところで、突然リヤから白いものが噴き出し、クルマはコースサイドに止まった。なんとウォータージャケットが破損したのだ。これではレース続行は無理。リタイヤを余儀なくされて表彰台は夢に消えて得しまった。本当に惜しいレースだった。
予選はQ1で13位、26番手グリッドに
決勝レースは序盤から積極的にプッシュ
しかし勇み足の接触事故でリタイヤに
今シーズンの最終戦は富士の300㎞レース。今回は最後だしキッチリ締めたいところだが、SWはゼロに戻り開幕戦と同様のガチンコ勝負になる。年間チャンピオンもかかってくるので、いつも以上にタフなレースになる中でどこまでいけるか。
土曜日の予選Q1は小林選手がドライブ。11月も終わりとあって晴天だが風は冷たく路面温度も低い。Aグループの予選開始と同時にコースに出てタイヤに熱を入れ始める。そしてアタックへ。#18は練習時よりはタイムを縮めて1’36.401に。しかしQ2への通過ラインの8位までが1’35秒台というハードルの高さには及ばず13位で終了した。
今回、決勝レースのドライバーは名取選手になった。序盤からプッシュしていく作戦だ、というより26番手スタートなので、とれる戦略は限られていた。名取選手は開始直後から果敢に攻めていく。2周目には21位、4周目には18位と順位を上げ、レースが荒れはじめてアクシデントからSCが投入になる中、名取選手は7周目には15位までアップ。
ここからしばらく我慢の周回が続くが、14周目には12位と再びペースが上がった。さらに、前を走る2台のバトルのスキを突こうとインに入ったら目の前にクルマ。これで接触しダメージを負う。ピット作業で応急手当てをして小林選手に変わったが、ラップタイムが極端に落ち、さらには接触に対してドライブスルーペナルティが出されたため、完全に圏外に出てしまいリタイヤに。波に乗り切れず、最後まで表彰台が遠かった今シーズン。年間ランキングはドライバーが25位、チームが24位でした。
最後まで応援していただいたみなさんにお礼申し上げます。来年もまた応援をよろしくお願い申しあげます。
今日は残念な結果だった。名取君が行きすぎちゃった。思い切っていけと言ってるから、しょうがないけど、若さが出ちゃったね。前のクルマのペースは落ち始めていたから、チャンスは後にもあったはずなんだ。
今年でいえば波に乗り切れない、歯車が噛み合わない1年だった。調子が良いときに防ぎようのないトラブルが出たり、ミスをしたり。もちろん必ず原因があるから、それを反省しなければならない。ミスを起こしているうちに勝利の女神が離れちゃったのかもしれない、そう考えると僕らは、まだまだ甘いところがあるのかと思う。上位のチームは取りこぼしはしないから。
今年も最後まで波乱万丈のシリーズだった。500クラスは第7戦が終了した時点でチャンピオンの最有力候補はSTANLEY NSX-GT #1、2番点はARTA NSX-GT #8だったが、#1はレース途中で300のNSXに追突されて脱落、#8は予選8位だったのが響いて浮上できず。結局、富士で速いスープラ勢から4位スタートの#36が逆転優勝でチャンピオンの座も獲得した。
300クラスはポイントトップを走っていた#61が3位に入り、#56の追撃を振り切ってチャンピオンを獲得した。
Po | No | Driver | Rd.1 | Rd.2 | Rd.3 | Rd.4 | Rd.5 | Rd.6 | Rd.7 | Rd.8 | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 36 | 関口雄飛 坪井翔 |
15 | 6 | 11 | 8 | 1 | 3 | 20 | 64 | |
2 | 8 | 野尻智紀 福住仁嶺 |
4 | 3 | 6 | 2 | 20 | 20 | 5 | 60 | |
3 | 1 | 山本尚貴 | 3 | 8 | 8 | 21 | 15 | 5 | 60 |
Po | No | Team | Rd.1 | Rd.2 | Rd.3 | Rd.4 | Rd.5 | Rd.6 | Rd.7 | Rd.8 | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 36 | TGR TEAM au TOM'S | 18 | 1 | 9 | 14 | 11 | 4 | 6 | 23 | 86 |
2 | 8 | ARTA | 7 | 6 | 3 | 9 | 2 | 23 | 23 | 8 | 81 |
3 | 1 | TEAM KUNIMITSU | 6 | 11 | 11 | 23 | 18 | 8 | 3 | 1 | 81 |
Po | No | Driver | Rd.1 | Rd.2 | Rd.3 | Rd.4 | Rd.5 | Rd.6 | Rd.7 | Rd.8 | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 61 | 井口卓人 山内英輝 |
16 | 2 | 21 | 11 | 5 | 12 | 67 | ||
2 | 56 | 藤波清斗 J・P・オリベイラ |
20 | 4 | 3 | 11 | 11 | 6 | 55 | ||
3 | 60 | 吉本大樹 河野駿佑 |
3 | 20 | 6 | 20 | 49 |
Po | No | Team | Rd.1 | Rd.2 | Rd.3 | Rd.4 | Rd.5 | Rd.6 | Rd.7 | Rd.8 | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 61 | R&D SPORT | 3 | 18 | 4 | 3 | 23 | 14 | 8 | 14 | 87 |
2 | 56 | KONDO RACING | 23 | 7 | 6 | 1 | 14 | 3 | 14 | 9 | 77 |
3 | 60 | LM corsa | 6 | 23 | 3 | 3 | 9 | 3 | 3 | 23 | 73 |
記憶に残ったレースは2レース。開幕戦のジョージアでは、予選の前日深夜までマシンのテストと調整を行い予選通過。TOP32では日本人対決で1勝を挙げた。
Rd.3イングリッシュタウンは初のコースでデータがない中、大雨に降られた。しかしエンジニアがウェットコンディション用のECUマップを即座に作り、完璧に対応。ヘビーウェットの中、コントール性が非常に高いマシンで攻めの走りができTOP8になった。
来年は常にTOP5を目指して走る意気込みだ。(本人談)
Round | 開催日 | サーキット/開催地 | 田口選手戦績 | 予選順位 | 獲得ポイント |
---|---|---|---|---|---|
Rd.1 | 5/7-8 | アトランタ/ジョージア州 | ベスト16 | 24 | 52 |
Rd.2 | 5/21-22 | オーランド/フロリダ州 | ベスト8 | 11 | 67 |
Rd.3 | 6/18-19 | イングリッシュタウン/ニュージャージー州 | ベスト8 | 10 | 67 |
Rd.4 | 7/9-10 | エリー/ペンシルベニア州 | ベスト8 | 9 | 67 |
Rd.5 | 7/30-31 | モンロー/ワシントン州 | 1回戦敗退 | 16 | 35 |
Rd.6 | 8/27-28 | セントルイス/ミズーリ州 | ベスト16 | 10 | 52 |
Rd.7 | 9/17-18 | ロングビーチ/カリフォルニア州 | 1回戦敗退 | 27 | 35 |
Rd.8 | 10/22-23 | アーウィンデール/カリフォルニア州 | ベスト8 | 4 | 67 |
順位 | No | ドライバー | 計 |
---|---|---|---|
1 | 151 | フレドリック・アスボ | 648 |
2 | 777 | マット・フィールド | 617 |
3 | 723 | オーリマス・バクチス | 614 |
4 | 88 | チェルシー・デナ | 605 |
5 | 25 | ヴォーン・ギティン・ジュニア | 554 |
6 | 411 | ライアン・トゥエルク | 537 |
7 | 64 | クリス・フォルスバーグ | 479 |
8 | 129 | ディラン・ヒューズ | 470 |
9 | 123 | 田口和也 | 442 |
10 | 101 | マイケル・エッサ | 427 |
開幕から5連勝。さらにRd9北海道でも優勝し、Rd10はJN5クラスにアップして参戦、5番手に入った。デビューイヤーにして年間チャンピオンを獲得した。
Round | 開催日 | イベント名 | 開催地 | 吉原選手戦績 |
---|---|---|---|---|
Rd.1 | 中止 | Rally of Tsumagoi | 群馬県 | - |
Rd.2 | 3/19-21 | 新城ラリー2021 Supported by AICELLO | 愛知県 | 優勝 |
Rd.3 | 4/9-11 | ツール・ド・九州2021 in 唐津 | 佐賀県 | 優勝 |
Rd.5 | 5/21-23 | RALLY丹後2021 | 京都府 | 優勝 |
Rd.6 | 6/11-13 | MONTRE 2021 | 群馬県 | 優勝 |
Rd.7 | 7/2-4 | 2021 ARK ラリー・カムイ | 北海道 | 優勝 |
Rd.8 | 中止 | 横手ラリー2021 | 秋田県 | - |
Rd.9 | 9/10-12 | RALLY HOKKAIDO | 北海道 | 優勝 |
Rd.10 | 10/15-17 | 第48回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2021 | 岐阜県 | JN5 |
Rd.4 | 10/30-31 | 久万高原ラリー | 愛媛県 | 欠 |
Pos. | ドライバー | ポイント |
---|---|---|
1 | 吉原將大 | 156.0pt |
2 | 水原亜利沙 | 106.3pt |
3 | 海老原孝敬 | 92.4pt |
4 | 山本雄紀 | 50.0pt |
5 | 村田康介 | 31.0pt |
*JN6ランキング
今年は全5戦に参戦して、最高位はRd4つくばのRace1で6位入賞。年間では30ポイントで14位にランキングされた。
Round | 開催日 | サーキット | 開催地 | 中村選手戦績 |
---|---|---|---|---|
Rd.1 | 4/3-4 | ツインリンクもてぎ | 栃木県 | 10位 |
Rd.2 | 4/24-25 | 鈴鹿サーキット | 三重県 | 13位 |
Rd.3 | 5/22-23 | スポーツランドSUGO | 宮城県 | |
Rd.4 | 6/19-20 | 筑波サーキット | 茨城県 | Race1=6位/Race2=10位 |
Rd.5 | 7/17-18 | 鈴鹿サーキット | 三重県 | |
Rd.6 | 9/4-5 | 岡山国際サーキット | 岡山県 | 13位 |
Rd.7 | 9/18-19 | オートポリス | 大分県 | 14位 |
Pos. | ドライバー | ポイント |
---|---|---|
1 | 埜口遥希 | 118 |
2 | 小山知良 | 112 |
3 | 荒川晃大 | 90 |
4 | 長尾健吾 | 85 |
5 | 阿部恵斗 | 72 |
14 | 中村竜也 | 30 |
*ST600クラス