SUPER GT Report 2

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決勝レーススタート前のウォームアップラン、13番手と中団からのスタートに。

Q1は7位通過、Q2は13位に
決勝レースは13番手からのスタート
上位入賞を目指したがトラブルのためリタイヤに

前日は日本中が台風2号の影響で大荒れだったが、一夜明けた3日(土)は快晴に。青空の下SUPER GTシリーズの第3戦が行われる。300クラスはこの鈴鹿から新燃料CNFに切り替わる予定でしたが、まだ対応が完了していないメーカーもあることから導入延期に。

予選は午後3時過ぎに開始。TEAM UPGARAGEの18号車はQ1のAグループで、ドライバーは小林崇志選手。開始後4周目に1’57.722を出して7番手に。この時点ではまだフィニッシュしていないマシンもあったものの、結局7番手でQ1を突破しました。

Q2は小出峻選手が担当。3周目に1’56.827のタイムを出したクルマがあり、以後これをさらに短縮するタイムが続き、なんと1’55.775と1’55秒台に突入。18号車は4周目に1‘57.330を出したが、惜しくも13番手で終了です。

「まだ3戦目なので(ウエイトのない)軽いクルマが上位を占めていますが、その中では頑張った順位じゃないかと。上位のクルマには違うタイヤを履くクルマが多いので、これまでの結果を見ると、かれらが決勝で逃げ切るのは難しいと予想しています。距離も長いし路面温度も上がるので、自分たちがしっかりレースをすれば結果も見えてくると思います。」(上城チーフエンジニア)

予選の土曜日にもまして快晴の鈴鹿サーキット。決勝レースのスタート直前には気温28度、路面温度41度になっていました。450㎞の長距離であり、路面温度が高い厳しい条件なので、最後まで生き残ればポイント圏内あるいは表彰台もと目論んでグリッドに着きます。

スタート前のセレモニーでは、例によって三重県警の白バイとパトカー先導によるパレードランがあり、その後フォーメーションラップがあり、決勝のスタート!

TEAM UPGARAGEのNSX GT3のスタートドライバーは小出峻選手。13番手の中断からのスタートでしたが、周囲に飲まれることなくきれいなスタートを決めます。1周目が終わったところで早くも300クラスが数台ピットイン。18号車は5周目が終わったところでピットインしました。ここではタイヤ交換をしてコースに復帰。しかし、右リヤタイヤが突然外に膨らみだし、外れてしまったのです。小出選手はクルマをヘアピンのコース外に停めましたが、18号車は残念ながらリタイヤです。

これで2戦連続ノーポイントとなってしまい、20ポイントのままでドライバーランキングは7位に。しかし、トップとの差はまだ10ポイント。第4戦以降の勝負どころで戦えるように準備をしていきます。

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予選Q1の直後、メカニックに車の状態を伝える小林選手。

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ピットウォークでは、ファンサービスでサインや記念撮影のリクエストに応えます。

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決勝日には各チームのドライバーを紹介する時間があります。

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スタートグリッドに着くためにピットをでる18号車。

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グリッドに着いてから1時間弱はグリッドウォークがあり、ファンに囲まれる。


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決勝のスタート直後。この日は変わりやすい天気で、スタート直前に雨が降りSCスタートになった。

シーズン前半が終わる灼熱の第4戦
予選Q1は、Q2進出に0.043秒届かずに11位
決勝は20番手スタートから17位に浮上してゴール

8月の熱き戦いがお馴染みの富士450kmレース。予選Q1は5日の後3時過ぎ、暑さのピークとなるころで気温は33度、路面温度は45度に。TEAM UPGARAGEの18号車はQ1のBグループで走ります。ドライバーは小林選手。

Q1開始の合図とともに、Bグループの13台はタイミングを計りながらコースイン。各車のペースでタイヤに熱を入れていき3周目には早くも1‘37.657が出ました。18号車は、1周多くウォームアップして残り30秒になってからアタックです。この間も続々とタイムが更新される中、18号車はチェッカー後にゴールして1’38.067を記録。が、タイム的には11位で終わることになりました。

やはり「ハード寄りのタイヤだったこととアンダーが出ているのを消せなかったこと」(上城チーフエンジニア)が、タイムが伸びなかった原因のようです。Q2進出のボーダーラインの8位とのタイム差は0.043秒!今回はこの中に4台が詰まっていました。

予選のあった前日とは変わり、雨の予報が出ていた日曜日。朝のうちは晴れていたものの10時を過ぎるころから雨が降り始めました。18号車は20番手グリッドで、スタートドライバーは小林崇志選手。

この日は変わりやすい天気で、各車がグリッドに並んでいるときにも一雨来ました。スタート時には上がりましたが安全のためSC先導によるスタートに変わりました。SCランが始まると再び雨。ホームストレートでは水煙が立っています。SCは2周で終了し3周目からレース開始です。

スタート後すぐに先頭グループのバトルが始まりましたが、18号車もポジション争いを開始。数周で17位まで上がり、7周目には早くもピットインしてスリックタイヤに交換です。早めの対応で岡山の再現を狙っていきます。18号車は27位でコースに復帰しました。このタイミングで上位陣のピットインが始まり、また小林選手の頑張りもあり14周目には6位に。

しかしこの後は一進一退の局面に入りました。27周目には2回目のピットインを行いドライバーが小出峻選手に変わり23位でコースに復帰。この時点でトップと1’41秒の開きです。この後、小出選手のプッシュやSC導入や赤旗中断などがあり、70周ころには12位でトップとは14.6秒差まで接近。

この後、3回目のピットインでルーチン作業とともに再び小林選手と交代し18位でコースに復帰しますがトップとの差は1Lapに拡大。これから必死に追い上げましたが最終的には17位でゴールしました。

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決勝日の午前中、ドライバー紹介の順を待つ小林選手。

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同じくドライバー紹介のカメラクルーを待つ小出選手。

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スタートグリッドに着く直前の小林選手。

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ピットでポーズをとるHONEYSの二人、前田星奈ちゃん(左)、阿比留あんなちゃん(右)。

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予選日の18号車。土曜日は晴れでコンディションは良かった。

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コロナ禍も収まりつつあり入場制限がなくなったため、3万人を超えるファンが入場した富士スピードウェイ。やはりスタンドが埋まったほうがいいですね。