MOTOR SPORTS Report
アップガレージスタッフドライバー編

ユタ州グランツビルでの最終戦の追走。白煙モクモクはドリフトならでは、ですね。

田口選手コメント

今期はチームを運営するJerryYangRacingに、新たなドライバーが加わり2台体制でシーズンを戦う初めてのシーズンとなりました。チームメイトがいることは大きな刺激となり、マシンやドライビングについての様々な情報をレース中に共有でき、間違いなくプラスに働いたと感じています。

今シーズン一番印象に残っているラウンドは3位表彰台にのぼったRd3オーランド。度重なるクラッシュのなか、マシンが大破してもチームは何度もマシンをスタートラインに戻してくれたので、勝ち上がることができました。

逆に非常に悔やまれたラウンドはRd2アトランタ。非常に調子が良かったにも関わらず、TOP32の出走直後にタイヤのビードが落ち、戦わずして敗退することになってしまったラウンドでした。

今期は新たなマシンセットアップに取り組み続けたシーズンでした。とにかくエンジニアと意見交換を常に図り、自分が運転しやすいマシンを少ない練習走行の中で作り上げる、これはシーズン後半にはうまく歯車が噛みあい、手応えを大きく感じたと共に、私たちに欠けているものも明確に見えました。来期はその欠けているもの、"サスペンションエンジニア"を改善し、更に多くの勝ち、そして露出を目指していきますので皆様応援のほどよろしくお願いいたします。

第7戦アーウィンディールでのカット。戦い前の静けさがあります。

最終戦のハイランドマスター2023ではマシンの都合でJN6で戦った。

吉原選手コメント

Rd.8 第50回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2023

前戦ラリー北海道のクラッシュの影響で、最終戦のハイランドマスターズ2023はトヨタのアクアにて2021年シーズンにチャンピオンを獲得しているJN6にエントリー。しかし改造度合いの大きい新型勢に比べると加速やバッテリー面でかなり厳しく、非常に厳しいラリーとなって表彰台にあと一歩届かない4位で終わりました。

今季はマシントラブルの多発で勝てるラリーを落とす、思うように行かないシーズンとなってしまいましたが、ようやっと速さを身につけることはできたので来季チャンピオン奪取へ向けてまだまだチャレンジしていきます。

ハイランドマスター2023のSSを飛ばす吉原選手。

第7戦岡山のピットにて。

中村選手コメント

今回のRd7岡山のレースでは、前を走る人たちの波乱もあり棚ぼたではありますが、9位と初めてシングルフィニッシュすることができました。最終戦のRd8鈴鹿もなかなか苦しいレースウィークとなって、予選は20位と出遅れてしまいましたが、決勝レースでは10位でチェッカーを受けることができました。

年間ランキングは13位と昨年より1つですが、順位を上げることが出来ました。たくさんの応援ありがとうございました‼ 来シーズンも更なる高みを目指していきます！

同じく岡山のレースの決勝を走る中村選手。

第6戦の久万高原での走りのワンシーン。

石澤選手コメント

全日本選手権の第8戦九州ラウンドは中止になりました。9戦の鈴鹿ラウンドでは、スピンしてしまって不甲斐なく最下位になってしまいました。

今季を終了して。初めて全日本ジムカーナのシリーズを追い感じた事は、マシンも自身の技術も明らかな力不足だということです。単発で調子に左右される不安定な状況では勝負にならず、常に安定した成績とパフォーマンスを発揮できる人間ではないと結果に繋がらないと思いました。

今年のレースでは、SUGOラウンドが1番心に残りました。練習の段階から手応えはあり、本番も高いパフォーマンスで臨めたのにも関わらず、凡ミスで結果はダメになった事が苦くもあり、いい教訓になりました。体調、車、本人の調子を完全に合わせても結果に結びつくわけではないと逆に前向きになれて、吹っ切れるいいきっかけになりました。

来年もまた同じBC1クラスに同じ車で参戦します。車を大幅にレベルアップし、本人も1戦目から完璧に合わせて全日本シリーズを追うつもりです。具体的にはエンジン本体を少々触って参戦体制も変更いたします。

ズバリ、全日本シリーズチャンピオンを本気で取りに行きますので、応援をよろしくお願いします。

第7戦のSUGOでレースを走る愛車と一緒に。