1996年にデビューした最後のチェイサー。マークⅡ3兄弟の中では最もスポーティーな性格付けであり、デザインもエッジの効いた鋭い顔つきだった。スポーツグレードの「ツアラー」が最も売れたモデルであり、販売的には狙い通りの成功を収めた。中古車市場では、いまだに高い人気があり、ドリフトの世界でも定番モデルの一つになっている。
100系を5台乗り継いできた沼田さん。18歳で免許を取って以来、自宅が足柄にあるという地の利を生かして、かつては箱根、七曲、国道1号に出没。最近でこそ、クローズドのコースでドリフトをやっていますが、「昔は道が曲がっていればどこでもよかった(笑)」くらいに夢中になっていたんです。
そもそもはお兄さんの影響で「本人は二十歳過ぎにはやめちゃったけど、僕は兄貴からもらったハチロクで本格的に始めた」という。ハチロクを気に入って、結局3台乗り継いだのち100系に変わったのだ。「ノーマルじゃ乗れないから100系はパーツがたくさんある」ことがメリットだし、「4ドアも便利でしょう」。
この日のチェイサーは買ってから既に8年。エンジンはタービンを変えた以外はノーマルだが、ドリフト用に足回りはいじってある。こだわりは「17インチのタイヤとホイール。大きすぎず小さすぎず、ちょうどドリフトがやりやすいサイズ」だという。
先日は1JZミーティングがあり、そのイベントのドリフト大会に出場して優勝したのだ!何しろ免許を取って以来なのでキャリアが違います。「あの頃は毎日、箱根とかに行ってて、このお店の店長ともそのころ箱根で知り合ったんですよ」。
その縁でアップガレージもよくご利用いただいており、「先日はタービンセット一式を買い取ってもらった」と、買うときも売るときも便利な存在だとか。何しろ20年以上に渡って集めたパーツが、売るほどたまっているのです。
「田舎なので土地はあるから、一昨年念願だったガレージを建てたんです。クルマを2台入れると大がかりな作業はできないけど、メンテナンスはできるから」と、好きなクルマいじりが存分に楽しめる羨ましい環境なのです。「で、どんな車に乗ってもとりあえず車高を下げる。死ぬまでこのまま(笑)」。好きなことを気兼ねなくできる、最高ですね!
クルマのパーツは、たとえば1万円でもすぐに買っちゃうけど、1万円の洋服は買えない(笑)。高いねって躊躇しちゃう。
神奈川県小田原市成田155‐1
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