アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
ヤマハ発動機が製造販売したネイキッドタイプのバイク。先行したXJR400の大型仕様に当たる位置付け。この4気筒エンジンは、当時世界最大排気量の空冷エンジンだった。
ワンボックスにバイクを積んで来店されたのは日原さん。なんでも筑波のレースの帰りに、自宅で邪魔になっていたパーツを売りに来たという。かなりの量で、しかも高価そうなパーツも混じっているように見えますが、「これは、一昨日レースの準備をしているときに、あれも邪魔だ、これも邪魔だってなったから処分しようと思って」。「捨てるにしてもお金がかかるし、ネットで売るのも面倒くさいから」その場でケリがついて、現金で清算して終わるアップガレージにお持ちになったとのこと。
日原さんとバイクの付き合いは18歳で免許を取ったとき以来。「魅力とかあまり考えたことはなかったけど、気付いたらバイクなしでは人生が味気ないって感じに」なっていたのだとか。今では「カミさんから、ボケるくらいならバイクにお金をかけてもいいよ(笑)」とお墨付きが。「ボケ防止になる(笑)」んだそうです。
サーキットを走り始めたのは15年くらい前。仲間が先に走っていて誘われたのがきっかけとのこと。バリバリ伝説などが流行り「自分たちも峠を走ってちょっとは自信があったから、サーキットでも何とかなるら」って走りに行ったら「全然ダメだった(笑)」。「自己流じゃ速くならない、教えてもらわないとダメですね」。ライセンスを取ってすぐレースに出たけど、「上位どころかスタートすらうまくできなかった」のだという。
それからは自分がどのくらいいけるか知りたいから、サーキット通いを。速く走るためには「ち密な計算が必要で、サーキットの先輩である友人に、コーナーの攻め方を教えてもらいながら」走っている。
レースの前の晩は、「ワクワクするけど、半分は怖いって気持ちもありますよ。自分の命は大事だから。けど、いざ走り出すと頭の中は真っ白になっちゃう」くらいに集中してしまうのだとか。いまはお子さんが3人とも成人したので、余裕ができてレースも始められるようになった日原さん。趣味とボケ防止(?)を兼ねて元気に走ってください。
いまはバイクが4台。サーキット専用のXJR1200を除いて、カワサキZRXダイブ、ヤマハWR250、ヤマハMT09。ヤマハ党でもないが、自分が面白ければいいのだとか。
山梨県中央市山之神3329‐1
055-278-5678