クルマ自分流 カスタム&ドレスアップカー オーナー訪問記

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ボディ全体にスワロフスキーで蝶やラインが描かれている。すべて自分の手作業で貼りこんだことが驚異的!

ニッサン シルビア(S13:1988~1993年)

  • 全長×全幅×全高=4470×1690×1290㎜
  • エンジン=SR20DET/直列4気筒DOHCターボ
  • 排気量=1998cc
  • 最高出力=205ps
  • 最大トルク=28.0kgf-m
  • ミッション=5速MT(4AT)

1988年5月発売。当時デートカーとして大ヒット中だったプレリュードのライバルとして登場。希少になりつつあったFRのスポーティカーとして大人気を博し、約30万台を販売するヒット作になった。FRであることから、現在でもドリフトなどの競技やいわゆる走りや御用達で人気があり、中古車も高値で推移している。

今年のオートサロンも展示車両は一般からの公募でした。それがこのS13シルビア。きれいな紫にスワロフスキーがキラキラ輝き展示専門の車両に見えますが、その実態は?

「このクルマのエンジンはブーストアップして350psくらい。いまはストリートリーガルもパワーが上がってるので350psじゃ無理だけど、練習くらいは十分できます」。つまりはドリフト練習用のクルマなのです!

今回ご登場の藤澤さんは運転を初めて約10年。「父親や兄の影響でクルマ好きに育ち」、でも最初の免許はAT限定。形が好きなのでシルビアを選んでドレスアップを楽しんでいたという。だが、そのうちクルマ仲間ができると「その中にドリフトをやってる人がいて、自分もできるんじゃないかって…」。で免許の限定解除をしてMTのシルビアに乗り換えたのが、運転3年目の頃。ドリフトの魅力は「うまくいったときに感じるクルマとの一体感」が気持ちよくて、以後は一番の関心事に。

この展示したシルビアは、乗り始めて既に8年目になる。一番の特徴のスワロフスキーは「約8万個を自分で貼りこみました」というからすごい!ボディだけではなく、なんとブレーキキャリパーにまで貼ってあるのです。「熱を持つところは耐熱性の接着剤」を使うなど万全の作業。初めはラインだけだったけど「注目度が低くて、もっと注目を集めようと徐々に派手になり今の形に」たどり着いたのです。いやー、スマホなら見たことはありますがクルマですから、印象が強いですよね。

この他にも、現在製作中のS14、これは500psでドグミッション付き!ドライブ用にはBMW335iのコンバーチブル、通勤用のライフと計4台を所有。4台もあるので、何かしら必要な時にはアップガレージを便利にご利用いただいているとのこと。何しろご本人曰く「クルマ以外の趣味は特になし!(笑)」ですから。

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エンジンはターボのブーストを上げて約350psに。ドリフトの練習は岐阜のYZサーキットで。

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センターコンソール、シフトノブ、エアコンの吹き出し口まで抜かりなし。

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サイドミラーにもこの通りビッシリとスワロフスキーが。

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ブレーキキャリパーまで貼ってあるのには驚きました。