アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
入手できた一番古いモデル2004年式のスペック
大排気量のV型ツインエンジン、その独特の乗り味で世界中にファンを持つハーレーダビットソン。起源は1903年と古く、第1次世界大戦、第2次世界大戦などを潜り抜け、幾度もピンチを乗り越えてきた。1980年代半ば以降に日本メーカーの債務保証などで息を継ぎ、バイク自体もレトロな持ち味を生かす方向に進み、その後は次第に業績も回復した。1912年(明治45年)に日本陸軍が輸入したのが、日本初登場になる。
昨年12月にオープンしたばかりの圏央厚木インター店に、重低音を響かせながら来店されたのは吉田さん。バイクはハーレー一筋のハーレーフリークなのです。でも吉田さんがバイクに乗り始めたのは30歳の時。それまでは「18歳でクルマの免許を取ってからはクルマいじりが楽しくて。ちょうどイニシャルDが大人気だった頃なので、みんなクルマだった」という。ただしバイクには関心があり、ちょこちょこ乗ったことはあるとのこと。それが、30歳になった時、久しぶりに乗りたいなと思い免許を取得。
晴れて公道を走れるようになった吉田さんが買ったのはハーレー スポーツスター1200でした。「僕は5年前に福岡からこちらに来たんだけど、昔、地元の先輩が乗っていたハーレーが1960年代のモデルで、カッコ良かったんですよ。で、それに憧れて、いつかああいうのに乗りたい」と思っていたのです。というノリで福岡時代はスポーツスター1200でしたが、こちらに来るときには処分して引っ越すことに。ただ落ち着いてくると、「クルマはあってもバイクがないのは寂しいな」と思い始め、やはりハーレーを買うことに。
その後、ネットで探して郊外のバイク屋さんまで見に行き、やっと見つけたのが今の1987年式のスポーツスター883なのです。購入したのは2020年のこと。それ以来、あちらこちらとパーツを変えて今の姿に。もともとクルマもバイクも古いモデルが好きとのことで、今のバイクも古い時代のモデルに近づけるようなカスタマイズをしています。特にこだわったのはタンクで、小さめのタンクに変えて「前側が少しだけ持ち上がるように、タンクの下に鉄製の靴ベラを溶接して斜めに取り付け」ることに成功。このへんの加工は、溶接なども自分でできちゃうのです。
その他にも、フロントフォークを交換し、リヤサスはリジッドに変更。もちろん乗り心地は固くなりますが、「そんなにスピードは出さないし、乗り心地は修行だと思えば(笑)」ということで問題なし。そもそも「ハーレーの魅力は3拍子のエンジンの鼓動と乗り心地」なので、この点にこそ買う動機があるのでした。パーツは他にも、キャプレターやシートを交換し、ハンドルも交換しています。これで憧れの先輩のハーレーにちょっと近づいた気分です。
いろいろパーツを交換する時にはアップガレージがお役に立っているそうで、「平塚店が自宅から一番近いし、町田の総本店はパーツの在庫量が多いからよく行きますね。このお店はできたばかりだけど、通勤路の途中にあるので便利」。これから御贔屓にしていただけるそうです。
クルマはパジェロミニを所有。これもクロカン仕様に変えていきたいと思っているとのこと。バイクは、最終的には自分の生まれ年と同じ1977年式のハーレーを手に入れるのが夢。
神奈川県厚木市中依知333-1
046-245-1182