アップガレージが4輪だけじゃないことは知っているよね。アップガレージには「ライダース」というバイク乗りの強い味方となる専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。
デビューは1987年、TW200として販売開始された。太いタイヤが特徴のアドベンチャーバイクとして登場。後に日本人冒険家が北極点到達チャレンジのベースに採用した。164ODさんのマシンは2001年型なのでTW200Eと「E」(丸形ヘッドライト装着車)が付いた後期モデル。タイヤがオンロード向けのタイヤに変更され、フロントブレーキがディスクブレーキ化された。
年季の入ったヤマハのTW200Eでご登場されたのは164ODさん。16歳でバイク免許を取ってカワサキZZR250に乗って以来、何台もバイクを乗り継いできました。バイクへのきっかけは「高校生のころには兄がバイクに乗っていたので、それを見てカッコイイな」と思っていたこと。興味を満たすためにバイク雑誌を読みこんで知識を身に着けていきました。
免許は16歳で取得し、最初のバイクはZZR250、次はヤマハのSRX400に行き、ホンダのフリーウェイ250とスクーターを挟んで再びバイク、カワサキKDX200SRに乗っていました。4台目のバイクの後は、当時、走り屋系のクルマのパーツ会社に就職したこともあり2輪から4輪へ。乗っていたのは「マツダのRX7、FCです。次がホンダのインテグラタイプR。この後は結婚したので泣く泣くファミリーカーに変えて(笑)、みんな通る道だと(笑)」と、苦難の時期?を通り抜けた後、再びバイクに戻ったのでした。当時の会社からもとっくに転職されて、今は全く違う仕事をされているとか。
「最近子育ても一段落して、子供たちが学校に行くようになると部活やら友達やらで親とは遊んでくれないから(笑)」、お年頃になったお子さんとは別行動がとれるようになりバイクでも不都合が無くなったのです。ちょうどそのタイミングでお兄さんがバイクを買い替えることになり、それじゃあとTW200Eを安く譲ってもらうことに。
入手してからは、それなりの年式ということもあり、メンテナンスがてら少しずつ手を入れてきました。まずタイヤをブロックパターンのものに変更。これは「履いていたのはオンロード用だったので、オフロードっぽくしたくて変えたんです。ついでにフェンダーもフロント、リヤともに変えました。フェンダーは、確かライダース店で買ったのを加工して取り付けてます。後はシートを張り替えたり、積載用に取り外し可能なキャリヤを付けたり」と、徐々に自分の好みに合わせてきたのです。
キャリヤとは、「子供が小さなころは家族でキャンプに行ってたんですが、いまは遊んでくれないから一人でキャンプに。僕はキャンプが好きで、夏以外の季節に、年に10回くらいは出かける」ための装備です。最近話題のソロキャンプですね。キャンプへはもちろんバイクで行くので、キャンプ用具を積んでいくために必要不可欠なんです。ちなみに、なぜ夏以外なのか伺ったところ「冬の寒さは焚火をすれば暖を取れるけど、夏の暑さはどうしようもないから」とのこと。そうですね、エアコン持参とはいきませんよね。
バイクはいじるのも好きだという164ODさんは、機会があれば流用できそうなパーツを探しにアップガレージへ。「自宅から来やすいので、この町田の本店と多摩境店によく行きます。このバイクは200㏄なので車検がないですから、使えそうなパーツを探して加工して流用してます。法律違反にならなければOKだから。ただけっこう古いから、いつもパーツがあるとは限らないので、ちょくちょく来ないと」と、時間があれば来店されている様子。「このバイクも20年以上経過して、探しても売ってない純正部品が徐々に出てます。ネットでも探しますが、あっても定価より高くなってることもありますね。でも、それでも今のバイクより古いバイクのほうが楽しいんです。乗って楽しいし、いじって楽しい」と大満足でバイクを謳歌しているようです。
このバイクの魅力は軽いこと。乗っても軽いから気軽に乗れますよね。キャンプじゃなくても日帰りツーリングで、早朝に出て西伊豆を回って温泉につかって帰ってくるコースとか、楽しいですよ。
東京都町田市鶴間5丁目1-46 2F
042-788-3434